21 猪口冷糖 ページ21
「どうも織田作さん、お疲れ様です！」
「………………あぁ」
ーー昨日の彼女は別人か？
と思う程、当のAが第一声から元気そうで、拍子抜けする織田がいる。
「元気、だな」
安堵している、俺がいる。
「元気も何も！辛い仕事が終わったんですから、そりゃもう元気になりますよ！」
「ほう」
辛い仕事、だったのか。
Aは一皮剥けた様にハイテンションで。
まるで、昨夜の出来事は全て、
夢だったかの様に。
「終わって善かったな」
「はい！頑張りましたよ！」
正に誉めてくれと云わんばかりの勢いだ。
「だから！私は今日パフェを食べるのです！」
「ぱふぇ」
そして俺のスープカレェと共にやって来たのが、その特大パフェである。
ごてごてとカラフルに、色々と甘い何かが積まれている。俺にはそれしか分からん。
「はぁ〜！見てください、苺に甘蕉に檬果もある！私、猪口冷糖氷菓好きなんですよ、珈琲車厘も美味しそ〜！え！角切りのチーズケーキのってる〜！」
何だか、凄いらしい。
俺のスープカレェはというと、数々の香辛料に色とりどりの野菜と羊肉が綺麗に並び、サフランライスを優しく包んでいた。
「こんな夜に食べちゃう辺りが醍醐味です！」
昨日と今日で全く雰囲気が違う、
彩りの良い物程探究心が強い、
楽しそうだ。
「そういえば織田作さんも、お仕事は滞りなく終わりました？」
苺氷菓とコーンフレークとブラウニーを同時に口に入れ、満面の笑み。
心臓が少し動いて、然し落ち着いて応える。
「酷いものだった」
えーじゃあ織田作さんもパフェ食べましょうよーとAはけらけら笑った。
「…………」
Aが笑っている。
「…………」
悲しんではいないと、いうことなのか？
何故？
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午(プロフ) - 怜さん» 怜様、ご感想ありがとうございます！お優しいお言葉で、泣きそうでございます。これからも頑張ります！ (2022年1月31日 20時) (
レス) @page45 id: 05323f7eaa (このIDを非表示/違反報告)
怜 - 場面を想像させる様な綺麗で幻想的な文に、しっかり作りこまれた物語。今まで読んだ織田作の夢小説の中で1番好きです。これからも頑張って下さい。 (2022年1月31日 1時) (レス) @page45 id: 64384c94d7 (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - 柊 琥珀さん» 柊 琥珀様、ご感想ありがとうございます.......！ 嬉しい.......！ (2022年1月9日 0時) (レス) @page42 id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
柊 琥珀(プロフ) - 書き方が好みだ……。 (2022年1月8日 17時) (レス) id: 17f9b038b0 (このIDを非表示/違反報告)
午(プロフ) - Asukaさん» Asuka様、ありがとうございます！めっちゃ頑張って書きます！ (2021年8月24日 20時) (レス) id: 4dcd31a7db (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：午 | 作成日時：2021年6月27日 0時
