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仲直りをした日、私達は約束事をした。
私のバイトが終わると、稜雅くんが迎えに来てくれる事になった。
一緒にいる時間が長くなれば、お互い不安にならずに済むねって。
二人で決めたこと。
私たちにはこのくらい近い距離がちょうど良かった。
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学生生活で、高校が一番、一日一日のスピードが早く感じる。
気づいたら、季節は夏。
夏休みに入った。
初日の今日は、早速私の家で宿題をしている。
「も〜〜!だめだ!疲れた!絶対終わんない!海くん呼んでもいい?」
勉強が苦手な私は、初っ端から苦戦中。
二年生になって、授業が一段と難しくなり、頭がパンクしそうだ。
海くんがいれば、パッと解決してくれるはず。
『ダメです。自分で最後まで頑張って』
「ケチ。稜雅くんの意地悪。」
『ひでぇ(笑)』
「バカ。きらい。、きゃっ.....」
急に押し倒されるからビックリするじゃん。
『嫌いは聞き捨てならねぇな』
「だって、稜雅くんが意地悪言うから」
『海呼んだら、意味ない』
「なんで?」
『お察しが悪いですね、お嬢さん』
最初から、噛み付くようなキスをする稜雅くん。
やっぱり、意地悪だ。
『最近、バイトばっかだったじゃん』
「だって、夏休み稜雅くんといっぱい遊びたかったんだもん。」
だから、ほぼ毎日シフト入れてもらって頑張ったんだよ?
その分、あんまり会えなかったかもしれないけど。
『はぁ。そういうのずるいわ〜。
わかった、あとで勉強教えてやるから』
「え、後で?」
『先にこっち』
指を絡ませ、甘い時間が始まった。
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作者名:ガリガリヤンキー | 作成日時:2019年4月13日 0時