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色んなクラスを回って、三人でたくさん食べたり、遊んだりした。
トイレに行った稜雅くんと、友達を見つけて話に行った海くん。
私は人通りの少ない階段で休んでいると、
拓『あれ？彼氏は？』
「拓弥くん！」
エプロンを外し、制服姿の拓弥くんがいた。
「トイレに行ったよ。海くんは友達と話してる。」
拓『そっか。』
私の隣に座り、お互いどこのクラスに行ったとか、あれが美味しかったとか、そんな話をして。
いつもバイトの日しか会わないから、こうやって学校で話しているのは不思議な感じ。
拓『あのマフラー、彼氏に渡すやつだったんだな。』
「うん！気に入ってくれて毎日付けてる(笑)」
拓『てっきり、友達かと思ってた』
「え？」
私、大切な人って言ったはずなんだけどな。
友達に話すのは恥ずかしくて彼氏とは言えなかったけど、大切な人と言われたら思いつくのはそれくらいだと思ってたから。
拓『...明日、話したいことがある』
「明日？バイト終わってからでもいい？」
拓『うん。帰り道で話すよ。』
「わかった！じゃ、そろそろ稜雅くんたち戻ってくると思うから行くね。今日は、誘ってくれてありがとう！」
拓『おう。こっちこそ、来てくれてありがとな』
「うん！また明日、バイトでね〜！」
拓弥くんとバイバイして、廊下に出ると、
既に稜雅くんと海くんが戻って来ていた。
海『そろそろ帰ろっか』
「うん！ありがとう、一緒に来てくれて。」
海『俺も久しぶりに友達に会えたし！な、稜雅。』
『え？...あぁ、うん。』
あれ？
稜雅くん、今、ぼーっとしてた？
人がたくさんいる所で疲れちゃったのかな。
三人で駅まで向かって、海くんとわかれて。
「そうだ、家寄ってく？」
『いや、今日は帰るわ』
珍しい。
いつも必ずと言っていいほど、家に寄ってから帰るのに。
『じゃ、また明日な』
「うん」
...なんとなくだけど
稜雅くん、怒ってるのかな...？
でも、なんで...？
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作者名：ガリガリヤンキー | 作成日時：2019年4月13日 0時
