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次の日の朝、
稜雅くんが迎えに来てくれることは無かった。
いつもの時間に乗った電車にもいなかった。
お昼の時間も放課後も、教室に行ってみたけど、
海『ごめんね。稜雅、今は話したくないって』
「そっか....」
海『気持ちが落ち着くまで、少し待っててあげてほしい』
「うん...」
海『大丈夫。そんな、泣きそうな顔しなくても。稜雅とAちゃんなら仲直りできるよ。』
海くんの言葉に涙が零れそうになった。
でも、ぐっと堪えて。
今はただ、待つしかなかった。
私から、謝らなきゃいけないことだから。
.
何日後かのバイトで、拓弥くんと会った。
私は正直、どうしたらいいか分からなかったけど
拓『ずっと友達でいたいって言ったでしょ。Aと話せなくなるの寂しいからさ。』
いつもと変わらない拓弥くんの姿があったのが救いだった。
拓弥くんとまで話せなくなっちゃったら、私の心はズタズタだ。
拓『でも、ごめん...。俺のせいで、彼氏と喧嘩になって。』
「ううん...。拓弥くんのせいじゃないよ。」
拓『でも、まだ仲直りしてないんだろ?』
「うん...」
一週間、ずっとこのまま。
遠くから見かけた稜雅くんは、元気がなくて、傷つけてしまったこと心から後悔してる。
もし、紗弓さんの時みたいに別れようって言われちゃったら...って怖い気持ちもある。
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作者名:ガリガリヤンキー | 作成日時:2019年4月13日 0時