【コラボ】傷を癒すために【歌い手】 (ページ4)

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お母さん～男主視点～ページ4

「柚子死んでないよね…」

死ぬか
どれだけ弱いんだよ
多分いま記憶の整理中なんだと思うけど
それにしても親友とは思えないよなー
黒川と柚子が

『ねぇ、歌詞太郎さんは黒川のことしらなかったの？』

「ん？ああ、知らないな…」

ふーん…
俺もちょっと分かんなくなってきたぞ
俺が孤児院にいるとき、柚子と黒川は遊びに来た
その時に黒川の付添人を見たきがする
そして柚子の両親…
多分母親にはあっている気がする
でも父親は会ったことないな…
大体、孤児院に来るまでの送り迎えはナノの両親…母さんたちがやってくれてた
柚子の両親は今、いないんだよな
だとしたらどこでいなくなったんだ？
孤児院に入ってないってことは両親がいたか、引取り先がいたか
引取り先は歌詞太郎さんの家しかないはずだし、歌詞太郎さんは
引き取ってないって言ってるし
両親はどこにいったんだ？

『黒川、お前柚子の両親って知ってるか？』

知らないと思うけどな

「父親は知らないわ
でも母親なら写真があるはずよ」

それだ！
部屋を聞き一目散に走る

「あ！空！」

あった…
この右側がそうか
綺麗な人だな…
真ん中はナノのお母さんか？
じゃあ、この左は

「その写真の右側が柚子のお母さんよ」

黒川が部屋に入ってきた
柚子も意識が戻ったようだ

『この真ん中はナノの？』

「ええ」

やっぱり
今と全然変わらないな…

『じゃあ、この左側は？』
「それはあなたの母親よ」

これが…
初めて見た
俺の本当の母さん

「あの…この三人の関係は？」

柚子の声が部屋に響く

「仲が良かったらしいわ、あなたのお母さんと特に空のお母さんは」

そうなのか…
国際電話が使えるか確認し電話をかける

「誰にかけているのかな」
「ナノのお母さんだよ、多分」

あとはナノのお母さんに聞くしかない
あの人ならすべてを知っている
そう信じて電話をかける

「Hi?」

受話器越しの声に安心した