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彼とイヴと、アダムの話 ページ17
────私、君によく似た人を知っててね。色々これから君のことを知りたいのさ。
まさか、有り得ないよね?だって私は誰にも孤児院より前のことを話したことがないし、あの人は人付き合いをする方じゃ無かったし……一人、友人がいたらしいけど。
でも年齢的にも絶対太宰さんは知ってるはずがない。龍彦さんのこと知ってるわけがない。
「さっ、Aちゃん!そろそろ寝る用意しよう。今日は波瀾万丈で疲れただろう?」
パン!と太宰さんが両手を合わせた音で、思考に耽っていた意識が帰ってきた。慌ててご馳走様を述べて食器を片付け始める。
何も考えないでいよう。フョードル様のことも一旦全部全部忘れて、今は目の前のことに集中しなくては。
空っぽの茶碗にお湯が溜まるのを眺めながら、胸の中でそう呟いた。
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作者名:ふわふわありす | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/inotaku093312/
作成日時:2023年11月16日 21時