【ジョジョ】誰かに教えてほしくて 14

第六百七十九話：病院にて　7 ページ23

〈side ボインゴ〉

《アレッシーのクズっぷりに、さすがのンドゥールも激オコだーッ》

《なんとスタンドを使ったぞ！バッシャーン》

《フワッフワの大型犬が、ビッショビショになった時のように、アレッシーはグッショグショだァーッ》

《ブエックショイ！アレッシーは一発くしゃみをかましていると、ゲンコツを食らったぞ！ザマーミロ！》




ボイ「や…やばい、です！」




ふと〈トト神〉を開けば、ンドゥールさんが内心かなりご立腹しているという予言が現れました。表情には表れてないですけど……オ、オーラが怖いです…。

「やばい」っていうのは、もちろんアレッシーさんが可哀想だからとかじゃあありません。問題は、その腕の中に、生まれて間もない赤ん坊がいることです！



ボイ「あ、赤ちゃんが…」

仗助「なに？あの赤ちゃん？」

ボイ「そそそそうですッ！こ、このままじゃあ……」



赤ちゃんまで、予言のアレッシーのように、ビッショビショのグッショグショになってしまうです！


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〈side マニッシュ・ボーイ〉

お……

おいおい…ウソだろ、冗談だろ？



アレ「ンドゥールッ、てめー何怒ってんだ⁉説明しろ、説明ーっ！」

ンド「貴様は日頃の行いが悪すぎた。少しは反省するんだな。」



この男、まさかオレが見えてねーってのか⁉…まさかこいつか！盲目のスタンド使いってのは！

ふ、ふざけんなよ！オレは関係ねえだろ、アレッシーのオッサンが何をしようと、オレには止める義務なんか無いだろ⁉




マニ「てめーアレッシー！オレだけでも下ろせ！」

アレ「へーん！痛い目見るのが自分だけなんて勘弁だ、生意気なお前も巻き添えだぜッ、えらいねェ！」

マニ「こ、このクソ野郎〜っ」




そんな無益な会話をしていると、頭の上から影が落ちてきた。嫌な予感がして、おそるおそる見上げる。

そこには、宙に浮く大量の水があった。
ゆらゆらとうごめくソレは、明らかにスタンドだぜ。

…オレは赤ん坊だぞ！あんなの被ったら、すぐにでも風邪を引いちまう。




アレ「……あっ⁉何しやがる…って、てめえ！さっきのガキじゃあねーか！」




突然、アレッシーが声を上げた。

それと同時にオレの体は、アレッシーの太い腕から離れる。代わりに収まったのは、ずいぶん貧弱な細い腕の中だった。




仗助「あ…赤ちゃんて重いんだな…おっとと」

ボイ「ウワーッ、貸して！ぼ、ぼくが抱きます！」




投げ出されるようにしてオレが抱かれた先は、なんとこれまたガキの腕の中だったのだ。

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