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刺青 ページ21

フェイ「痛みに耐えるときは口の中で何か噛んでるといいね。」



『なんでもいいんですか…?』



フェイ「硬いものでなければ大丈夫ね。」



『じゃあ、シャル。


かた、かししてください。』



シャル「え、そんな会話聞いたあとですんなりOKすると思ったの?」



『まあシャルならわかってくれるかと…。』



シャル「めっちゃ優男認定されてるじゃん、俺。」



マチ「シャル、協力してやりな。」



パク「そうよ。Aだって怖いのよ。」



シャル「えぇ…。」



仕方なく俺はAの前に座った。



はい、と両手を広げる。



Aはゆっくり俺の懐に入って両腕を背中に回した。



彼女の身体は細かく震えていた。



随分と怖がっているようだ。



他人に怪我を負わされるのが怖いというのは本当らしい。



シャル「大丈夫?A。」



『だ、いじょうぶです…。』



明らかに怖がっている様子のAを見て少し可哀想だなと思った。



俺はトントンと自分の肩を叩いて言った。



シャル「ここ、噛んでていいよ。」



彼女はそれを聞いて目を丸くした。



俺も何故そう言ったのかは分からない。



ただ痛みを少しでも和らげてあげたいと思っただけだ。



彼女は上目遣いで俺を見てきた。



本当にいいのか、と言いたげな顔だ。



俺はニコリと笑い小さく頷いた。



それを見た彼女はおずおず俺の肩に顔を埋める。



その瞬間、首筋に鋭い痛みが走った。



シャル「い゛っ……!!」



何とか痛みに耐えながらAを見た。



マチは高速で刺青を入れてくれているようだが、その痛みはかなりひどくて、俺も経験したことがある。



彼女は涙目で必死にその痛みに耐えていた。



どんどん噛む力が強くなっていく。



数分の葛藤の後、無事終わった。



噛まれた箇所がじんじん痛むが…。

疲れ→←我慢



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作者名:きなこもち | 作成日時:2021年4月16日 17時

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