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透き通るような綺麗な声がその場に響く。
俺はその声に再び涙を流した。
「A！」
「なんだよ、てめぇは。」
『それはこっちセリフ。
その子に何しようとしてたの。』
「何ってここに来る理由なんて決まってるじゃねぇか。
ここにあるものを売り捌くためだよ。
ゴミしかないこの街にも稀にこいつみたいなお宝が見つかるからな。」
と、男が俺の手首をグイッと引っ張った。
『ねぇ、とりあえずその手離してくれない？
その子に悪い菌が付いたらどうするの。』
いつも聞く彼女の声ではない気がした。
低くて殺気混じりの声は男を脅すのに十分すぎた。
『聞こえなかった？
早くその手を離してって言ったんだけど。』
男は何とか反抗しているようだ。
女に負けるのが悔しいらしい。
『はぁ…仕方ないか…。』
と、Aは男の前に手を翳した。
『フローズ。』
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きなこもち(プロフ) - ダチュラさん» ありがとうございます(*'ω'ﾉﾉﾞ (2021年5月28日 6時) (
レス) id: 9b397e807b (このIDを非表示/違反報告)
ダチュラ - 初見です！！御伽噺の遠回しな表現が、すごい……！！ (2021年5月27日 22時) (レス) id: d99cf3ac4a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：きなこもち | 作成日時：2021年4月4日 20時
