17.一言 ページ17
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山田「ねぇAさん…好きだよ。信じてよ。」
さっきまですごく男らしい顔をしてたと思ったのに
今、私を見上げる顔はまるでお預けをくらった仔犬みたいに悲しそうな顔をしてて
そのコロコロ変わる表情に私の気持ちはもういっぱいいっぱいで
A「…くるしいよ。」
ぽつんとそんな事を言ってしまう。
山田「…どうして？」
A「……。」
山田「Aさん、言ってくんなきゃ分かんない。」
A「……。」
山田「ねぇAさん、俺、自惚れてもいい？」
掴んだままの手首をほんの少しだけ引っ張るようにして
もう片方の手で私をそっと抱き寄せた山田くん。
山田「もしかして、Aさんも俺の事、好き？」
耳元で甘い甘い山田くんの声が聞こえたら やっぱりもう何も言えなくて
掴まれてない方の腕を山田くんの背中にそっと回して
シャツをぎゅっと握りしめるようにしながら
A「……ぅん……。」
やっとの事でただ一言だけ声を振り絞った。
抱き寄せられた胸から響く山田くんの心臓の音がやけに大きくて
自分の声なんて全然聞こえなくてもしかしたら声は出てなかったのかも…
なんて思ってしまったけど
山田「……やっべぇ…///」
小さくそう言った山田くんが私の手首を離して
両手でぎゅうぅっと私を抱きしめたからちゃんと伝わったんだと分かった。
A「あの…！ここ、お店、だし！」
なんだか急に恥ずかしくなって両手で山田くんの胸を押し返しながらそう言うけど
山田「ん〜…でももう少し。」
私を離す気なんて無さそうな山田くんに力では敵いそうもない。
A「離してくれないなら取り消すから！」
山田「はっ？なにそれ！」
A「だってよく考えたら私まだ仕事辞めたくない！」
山田「なにそれ(笑)」
A「だって山田くんと一緒にいたら大変な事になっちゃいそうだもん。」
山田「…大変な事って…石井さん？」
ようやくそっと私から体を離した山田くんが心配そうに私を見る。
ぱちっと合った視線がなんだか急に恥ずかしくて
慌ててパッと顔を逸らし
A「石井さんだけじゃなくて社内中の女の子の視線が毎日グサグサ刺さってるんだから。」
熱くなった顔を冷ますように 残りのカクテルをぐびっと飲み干した。
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えこる(プロフ) - ななそんさん» ななそんさん♪別グループって・・・もしかして嵐でもJUMPでもないってことですか・・・？それなのに私のお話を見つけて読んで下さって、ほんとにありがとうございます。ちょとずつですがパスも解除しますのでこれからもどうぞよろしくお願いします。 (2018年7月8日 21時) (
レス) id: e6799d20af (このIDを非表示/違反報告)
ななそん(プロフ) - 別グループのファンでえこるさんの書かれるお話が好きで読んでいたのですが、こちらのグループのお話も一気に読んでしまうぐらいドキドキキュンキュンしてしまいました♪続きはまだ公開されていないんですね(T_T)気長に待ってます♪ (2018年7月7日 11時) (レス) id: 121aa162df (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：えこる
作成日時：2017年1月12日 11時
