これはきっと贖罪 ページ12
皆が寝静まった頃、また私のドアが叩かれる。
近頃、夜に訪問してくる子が多いなと思いながら、なんの疑問もなくドアを開けて訪問者を確かめる。
今日の訪問者は棘。
まだ風呂上がりだろう頬の染まり具合と香る石鹸特有の匂い。棘は灰色のTシャツに黒のジーパンと涼しそうな格好をして私に抱きついてきた。
「姉さん、姉さん」
大事なものを抱きしめるかのように優しく私を抱きしめて、それからぐりぐりと頭を擦り寄せる。
「会いにきてくれたんでしょ?今日も昨日もあんまりお話しできなかったもんね。ここで立ち話もなんだし、私の部屋に入ろう」
「ん」
「ちょっと待ってね。クッションとえーと....」
「ねぇ、姉さん」
「ん?」
棘を部屋の中に招いて、地べたに座らせるのも冷たいから可哀想だし腰掛けるのに適したクッションを物色する。そしたら大人しく待っていた棘が背後から、聞いたことのない冷たい声で私の名前を呼んだ。
「なぁに」
「ねぇ、いつの間に俺以外の男と一緒に寝るようになったの?なんで、なんでそんなに伏黒と仲良くなってるの」
「へ?」
「俺も一緒に姉さんと寝たい。ずっと見てるだけじゃ嫌だ」
私が振り向く間もなく、棘は私のことを背後から抱きしめてか細い言葉を絞り出す。驚きと同時にああ、だからお風呂に入ってから来たのか、なんて少し思った。
振り向こうとしても全く動けない。棘が私を動かしてくれない。棘は今どんな感情なんだろう。悲しい?辛い?それとも....それとも孤独を感じているのだろうか。
私は動揺を隠せずにいたが、それを悟らせないようにと柔らかく言葉を紡ぐ。
「いいよ、そんなことで棘が満足するなら」
「いいの!」
「もちろん。これは__うん、なんでもない。よし、今日はちょっと夜更かししちゃお。ね?」
私も、私も夜更かししたい気分だから
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ミルクティー - 悟がガチめの信仰者で驚き👀‼️棘が梵天マイキーみたいで、可愛かった (4月8日 19時) (レス) @page13 id: 12753137d6 (このIDを非表示/違反報告)
奇花琉 - 花ノ園さんのこの作品夢主のためにみたいな感じでめっちゃ好き…。めっちゃ面白い!! (3月3日 7時) (レス) id: d03b24d678 (このIDを非表示/違反報告)
レモン - りんごさん» わかりますぅぅぅぅぅ!!!!ヤンデレに依存してしまい従兄弟が泊まりに来てもこっちに集中してしまいます!(何言うてんねん) (2023年3月30日 2時) (レス) @page13 id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
りんご - 久しぶりに読みに来たのですが、やっぱり大好きです!!!!!!ヤンデレさいごおいおうぉぁあ (2023年2月4日 23時) (レス) @page13 id: 64fcbccf7d (このIDを非表示/違反報告)
社会のゴミです - 凄いですね!この小説!性格と真反対なのも可愛い!すごく面白いです!これからも体調に気おつけて頑張ってください! (2023年1月24日 16時) (レス) id: aff6f0444c (このIDを非表示/違反報告)
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