【HQ!】オカンとゲーマーと中二病と。

非日常14.5 一ノ瀬side ページ18

身長がひくい(ごめんなさい)先輩に、あの人にマネージャーの仕事を教えてもらえ、


と言われ、体育館の外にでて、適当に相槌をうっていた。



メモはとったけど。

それで、あの人にいってやったわ。



「黒尾先輩にしゃべしかけないで。」って。



けど、


『一ノ瀬ちゃんが幸せならそれでいい。』




なんで？って思った。いうなれば、"悪女"にふさわしい私のことを、


"幸せならそれでいい"？



ふざけないでよっ！


私の何を分かるっていうの!?



いつのまにか、手を上げていて。



先輩を叩こうとした。


けど、よけられてバランスを崩して、しりもちをついてしまった。



そんな私の前に手をさしのべて、



『大事なマネージャーがこんな所で怪我しちゃだめじゃない』



そう言ってくれた。

"カッコいい"って素直に思った。



私は真っ直ぐに見つめられてる先輩にドキドキして、逃げてしまった。



こんなに真っ直ぐに私を受け止められてくれる人は、数えるほどしかいなかった。


けど、その中でも、真剣に私を受け止めてくれるだろう、あの瞳。


「ハァ…ハァｯ…」


私はずいぶん走って、息切れしていた。



＿＿＿あの人なら。



あの人なら、私の過去を話せる。




ずいぶん走って、息が上がって、心臓がバクバク鳴っていたけど、


けどそれ以上に、なぜか顔が赤くなって、


心臓がドキドキして。



この心境は…




＿＿＿＿＿何？

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