ぷろろーぐ2 ページ2
『あァんのクソ親父ィ…。
母さんの仏壇の饅頭食うとか罰当たりすぎるだろうォ。
つかアイツの頭皮、神様に祟られてんじゃなくて、
絶対母さんに祟られてんだろ』
…あ、そうだ!
俺が死んだのはクソ親父と喧嘩して次の日だ。
いつもの時間で登校していて。
いつもの道を歩いていて。
昨日の事をグチグチ心の中で言っていたら…
_グサッ…!
『………………え、』
突然痛みが背中にきて。
それで…
?「_お嬢ちゃん。
考え事しながら歩くのは良くないよ?」
『_かっ…はっ…!』
変な奴に包丁で刺されていた、
そう認識した途端に口から鉄くさい味があふれ出て来て。
…それ、で……
殺人鬼「おじさんみたいな奴に、
_殺されるからね?」
『_!?』
(コイツ…!!)
俺を刺した奴は、
最近巷を騒がせてる連続殺人鬼だった。
ニュースでしょっちゅう取り上げられているから、
よく…覚えている。
殺人鬼「…あれ、もう聞こえていないのかな?
話せるくらいには手加減したつもりなんだけどなぁ。
ごめんねぇ?うっかり深く刺しちゃったみたい」
(うっかり、か…)
殺人鬼「でも、意識はまだちょっとあるみたいだねぇ?
だけど、もう持ちそうにないようだねぇ。
ふふっ、ほ〜ら?
君の絶望の顔を見せておくれよ?」
(いたい…おれ、しぬのか…)
…俺、は……
(…まァ、もう…どうでもいいや)
殺人鬼「…あ”?
なんでコイツ…」
…そうだ、俺は。
殺人鬼「幸せそうな顔して死んでんだ…?」
_ずっと、死にたかったんだ。
.
『…なんだ、ここ』
気付けば俺は、古臭い神社の鳥居の前に突っ立っていた。
?「…ようこそ、川崎 亜実」
声がした方へ振り向けば、
そこには_白銀の少年がいた。
『お前、誰だ』
?「…そう警戒するな。
…川崎 亜実、君にとある世界に転生して貰う』
_ソイツの言葉が全ての始まりだった
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作者名:とおかんや | 作成日時:2020年11月10日 16時