がんばるおじゃんぷのりょうすけくん。

元気のはなまる。 ページ20

ar「しーっ、りょう起きちゃう。パパが飲みすぎちゃだめっていったのに、お茶いっぱい飲んだらやっぱりおしっこしたくなっちゃったの。それで…」

あぁ、夜中に起きちゃったの怒られると思ったってことね。

in「ごめんなさいちゃんと言えて偉いね。大ちゃんが起きたから涼ちゃん苦しいのわかったよね。ありがとうね。」

発作は咳の音ですぐわかるけど、喘鳴だけだと気づきにくいし涼ちゃんもぎりぎり寝続けられるくらいだから。

at「明日サッカーできないかな…？」
in「涼ちゃん元気だったら夕方ちょっとだけ公園行こうか」

ar「…うんっ！おやすみ、ぱぱ」
in「はぁいおやすみ」

つい最近まで夜中のトイレは付いていかないと出来なかったのに、いつの間にか一人で行けるようになって、パパ感激。


＿＿＿＿＿＿＿



ar「ぱぱおきろーぉ！！もう8時！！」
ym「おきろー！」

今日は日曜よ…眠たくないのか息子たちよ…

ym「ぱぱ、りょうね、元気いっぱいです！」
in「んー、？」

頭が働いてくれないみたい

ym「あとねー、ぜえぜえしません！」

in「よかったねえお薬きいたねえ、」

ar「まるつけて！」
in「まる？」
ar「これ！」



やっと目が開いて思考回路も開いてきたと思ったら、目の前にグンっと差し出された“ぜん息日記”。
涼ちゃんが通う病院から毎日記録するよう渡されたもの。

ym「元気だったらここにまるするでしょ？」

涼ちゃんが指さすのは今日の朝の“症状なし”の欄。
毎朝体調確認をして、該当する欄に〇をつけることになってる。

in「涼ちゃん、ぐっすり眠れた？」
ym「はいっ！」

元気のいいお返事。

in「はあいわかりました！朝ごはん食べてお薬飲んだら、お薬飲みましたって所と涼ちゃん今朝は元気いっぱいですって所にはなまる付けようね」

ふたり「やったあ！」

夕方公園に行けるねってきゃっきゃと喜んでいるふたり。

いつもより遅めの朝食をのんびり食べて、ふたり分の元気のはなまるをつけた。

︎︎ 元気のはなまる end．

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