ずっとずっと大好きです。【中原中也】

ごじゅうなな〜あと4日〜 ページ24

ふらりとヨコハマの町を歩く。



影のある路地裏ではよく敵の組織を潰していたなと思いながら路地裏を見てみると、




『福澤殿…？』


福澤殿が猫と戯れていた。




「今見たことは太宰に言うな。太宰に。」


『了解です…。(治…何やったんだよ。)』





福澤殿のとなりに座りこんで私も猫と戯れる。







「あと4日か……。」


『………はい。』






返事をすると福澤殿は頭を撫でてくれた。


『！！』



「無理はしないように。」









そう言ってまた猫と戯れる福澤殿。



この人が部下に慕われる理由がわかったような気がする。




『……ありがとうございます。』





威厳があり、父の様な暖かい手だった。







＿＿＿＿＿＿＿＿＿


福澤side





隣で猫と戯れる少女。名は宮部A。



齢22にしてあと4日という命になった少女だ。







ポートマフィアの森殿と話した時、彼女のことを話していた事を思い出す。





＿＿＿「Aちゃんは太宰君より上ではないけど最年少で幹部補佐になった優秀な子でねぇ。

小さい頃なんかエリスちゃんと並べるともう可愛くて可愛くて！！(以下略称)」





マフィアのトップからも認められるほどの腕の持ち主。




だが、今の彼女からはそんな威厳は見えず怯えている様だ。






思わず頭を撫でてやれば少し驚いたような顔をしながらもお礼を言ってきた。


















最後まで全力で生きてみろ、A。


抗い続けろ、何度でも。



最期の一秒まで笑ってみせろ。









・









・









それが貴殿の本当の強さになるのだから。

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