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『 A!』



息を切らしながら、病室に駆け込んだ。…はいいものの、やっぱりAは今日もスヤスヤ眠っている。



殴られたなんて、心配で心配で、気が気じゃなくて 走って来たっていうのに。そんな俺の気も知らないで。

なんて、俺だってAの気持ちなんも知らんかったのに。


『 まだ赤くなってんな。』


赤く腫れた頬をそっとなぞる。



やっぱりまだ痛いんやろか。綺麗な寝顔を歪めて 痛そうな顔になる。



『 ごめんな。』



俺にはなんもできん。昼夜逆転してもうたから、話す機会もなくなったし。俺にできることといえば、せいぜい点滴を変えるくらい。


それと、手紙を書くことくらいや。手紙だって俺の方が元気もらってばっかで、Aの力になれてるのかも怪しい。



俺はAが苦しんでるのを知ってんのに、Aのためになんもできん。そんな自分が不甲斐なかった。

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設定タグ:永瀬廉 , King&Prince , 看護師
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作者名: | 作成日時:2019年4月20日 12時

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