幼馴染は意地悪社長 (ページ36)

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「ん〜美味しい」

お目立てのわたあめ買って食べながら、神社の方へゆっくり歩く

阿部「本当、甘いの好きだよな」

「だって美味しいじゃん」

阿部「太るよ」

「おい。良いんだよ。こういうイベント事ではそういうのは気にしないで」

阿部「まっ、俺は思うもう少し太ってても良いと思うけどな」

「………デブ専？」

阿部「なんでそうなるんだよ。お前のことだよ」

「私？」

阿部「痩せすぎなんだよ。この前、呑みすぎておぶって帰った時、軽すぎてびっくりした」

「えー、そうかな？」

阿部「ちゃんと食べてるんの？」

「お前はお母さんか。ご心配なく。ちゃんと食べてます」

ちょっと量は少ないけど

阿部「まあ、普通に元気みたいだし、ぶっ倒れなきゃ良いんだけどさぁ」

「ヘイ、気をつけまーす。あっ、ねえ、花火って何時からなのかな？」

阿部「さぁ、ちょっと調べるわ」

そう言って、亮平はスマホを出して調べ始めた

スマホを右手に持って、左手は腰に。はあ、いちいちかっこよくてムカつく

すれ違いざまに女の子達は『あの人かっこいい』なんて言われてるし。ちょっと、モヤモヤしちゃうじゃないか！

阿部「あっ、そろそろ打ち上がるって。んで、やっぱり神社の方みたい」

「なら早く行こう！花火見たい！」

阿部「うん。俺もAと見たい」

「えっ？」

阿部「ほら、早く行くよ」

一瞬、予想だにしない言葉に思考が停止。そしたらいつの間にか先に進んでる亮平

「ちょ、ちょっと待って！」

阿部「だから走んなって。俺も逃げないから」

花火が始まる前にと、さっきより少し早歩きで神社に向かいました