とにかく無気力な２年生【ツイステ】

Episode 2 ページ2

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〜A･スカイ〜


俺は、ラギーに起こされて寮に戻ったあと、リドルに入学式のことについてで怒られた。



リドル、怖ぇぇ！！



でも、リドルは変わったよなぁ。



小さい頃、苺のタルトを食べたときのキラキラしてた時とは変わった。



真面目になった。



いや、昔も真面目だったけどさ。



ながーいお説教が終わり、俺は新入生諸君に挨拶に……



行かない。



だって、めんどくせーもん。



どうせ、自己中なやつらが集まってるだけだ。



つまらん。



だから、寝る！！！



睡眠が一番！



寝る子は育つ！



『あ、そっか。だから俺は身長結構デカイのか！』



今、寝る子は育つが嘘じゃないということが証明された。



『そういや、入学式でいろいろ騒ぎがあったっぽいな。』



リドルが怒りながら、只でさえ問題があったってのに…っていってたな。



『ま、いいや。寝よ。』



俺は、枕に顔を埋めて眠りについた。



ーーーー


久しぶりに、あの夢を見た。



故郷、大空の谷の夢。



大空の谷では、通常、淡い青色の瞳を持って生まれてくる者しかいない。



だが、稀に



淡い青ではない瞳を持って生まれてくる者がいる。



それは様々で、オッドアイや、灰色等だ。



俺は、大空の谷では異例のない深紅の瞳を持って生まれた。



大空の谷では、淡い青色の瞳でない者は、



六歳の春までに殺される。



村のやつらは、神様に魂を捧げるだとか、俺にしかできないことだとか、ぺちゃくちゃと変な理論を並べていた。



馬鹿みたいだと思った。



幸い、頭が良かったから後にこの話を聞いたとき、神様に捧げるとかじゃなく、ただ殺されるだけだと言われなくてもわかっていた。



大空の谷では、瞳の色が淡い青色でないものは、不吉の象徴だったんだ。



変なとこだよ。



でも、俺の家族がそれを許さなかった。



"この子を殺すなら、俺達も殺せ"



兄はそう言って、その法律(ルール)に逆らおうとした。



それは、母も父も同じで、



"淡い青の瞳の者を殺してはならない"



という決まりのあった大空の谷は、俺達一家を追い出した。



俺は、この話を聞いたとき、



『大空の谷、ただの最低じゃね？』



と、思った。



あ、あと俺の家族構成は父、母、兄だ。



ちなみに最近の悩みは、兄がブラコンすぎることだ。



その後、薔薇の王国に引っ越し、リドル達と出会ったって訳だ。


まぁ、今でも殺されそうになるけどな。

大空の谷の奴等に。


いや、自分で言っといて怖っ！！

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