真選組屯所 ページ14
「・・というわけで、よろしくお願いします」
威圧的な、荘厳なたたずまいに思わずたじろぎながらも頭を下げると、ニッカリと笑うゴリラ、もとい近藤さん。
「ああ!むさ苦しいところだが、ゆっくりしていってくれ」
あのあと銀さんが真選組に連絡を取ったところ、真選組にはあっさりと了承をいただいて、かの神童沖田総悟を護衛に真選組で預かってくれるとのこと。
なぜこんなにあっさりと預かってもらえることになったかというと、そこは銀さんの力量でも何でもなく、"鬼兵隊"と"春雨"に"異世界から来た""私"が狙われている、と言えば土方さんはため息交じりに了承してくれたらしい。
「サド!Aに手ェ出したら100万回殺 すアルからナ!!」
「てめェが俺のこと100万回もやれると思ってんならそりゃとんでもなくおめでたい頭ン中だな」
「やんのかコルァァァァア!!」
と、こんな感じに相変わらず神楽ちゃんと沖田さんは顔を合わせれば喧嘩勃発なわけだが、沖田さんも面倒くさいと言いながらも任務を引き受けてくれたらしい。
ただ、ドス黒い顔で「旦那の女っつーのもちょっと気になってましてねィ」と、聞こえた言葉は聞かなかったことにした。
「寂しくねェか?」
ポンポンっと銀さんの大きな手が私の頭の上に乗る。
「銀さんの方が寂しいでしょ」
照れ隠しのように笑えば、乗っていた手が私の髪の毛をかき乱して、「当たり前だろ」と小さな声が聞こえた。
「毎日会いに来てね」
「なんなら俺もここに住みこむか」
「アンタが一緒に居たら意味ないでしょーが」
「うるせェ眼鏡」
理不尽なこのボケとツッコミもしばらく見られないのかと思うと少し寂しい。
「お前は何も心配することァねェからな」
「うん、ありがとう」
何かあったらすぐに連絡して来いよ、と念を押され静かに閉まっていく門から銀さんたちを見送った。
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微糖。 - 面白いです。続き待ってます。 (2020年5月31日 20時) (レス) id: 7154107f34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 今までで1番好きな物語です!更新楽しみにしています。 (2020年3月29日 11時) (レス) id: cd8046c6bb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - ソマリさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 淋さん» ありがとうございます。楽しんでいただけているようでうれしいです (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - モンスターエナジー愛好家さん» 更新長らくお待たせしました。ありがとうございます (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/
作成日時:2017年11月23日 21時