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189話『今年できる事は今年中にやっちゃっ(略)』 ページ12

私を、攫いに・・・。



急に実感の湧いたその言葉に、ゾクリと悪寒が走った。

桂さんはそれだけを言うと、スタッと立ち上がって、「俺は俺で情報を集める。何か助けが必要ならば呼んでくれ」とだけ言い残して帰っていった。



「どーするアルか・・、銀ちゃん」



ずっと押し黙っていた神楽ちゃんは、不安そうに銀さんにそう問いかけた。

銀さんはというと、いまだ難しい顔をして腕を組む。


テレビがなければ私は元の世界に帰ることはできない。

かといって、このままこの世界に留まるのは、私は勿論のこと、銀さんや神楽ちゃんや新八くん、そして定春まで危険にさらしかねないのだ。

なんせ私の居場所は割れてしまっているのだから。


それに、私がもし鬼兵隊に捕らわれたとして、銀さんたちや真選組、幕府のことなど、隠し通せる自信もなかった。



「こうなったら仕方ねェな、あんまり頼りたくはねェ連中だが・・」



銀さんはすこし悔しそうな顔を浮かべながらため息をついた。

私と神楽ちゃんと新八くんは首を傾げる。



奴ら(・・)の手を借りる」

「ええ!?銀ちゃんまさか本当に奴らの手を借りるアルか!?」



銀さんの言葉に神楽ちゃんは大袈裟に驚いたフリをする。

しかし私と新八くんはいまだに奴ら(・・)の正体がわからずに首を傾げた。


そんな私たちに神楽ちゃんは言う。



「お前たちまだわからないアルか!?攘夷戦争で高杉やズラ達を助けたあの白い悪――・・」

「それはガンダムだろーがァァァァアアア!!!!っていうかそんな古いネタ引っ張り出してくるんじゃねェェェェエエ!!」



銀さんの鋭いシャウトツッコミが響き渡る。

神楽ちゃんは、「ごめんアル、重い話ばっかりで飽きちゃったアルヨ」と。


そこからなんだかいつものだらけさを取り戻した万事屋に、銀さんはサラっととんでもない提案を言い放った。



「Aを真選組に預ける、っつってんだろ」

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微糖。 - 面白いです。続き待ってます。 (2020年5月31日 20時) (レス) id: 7154107f34 (このIDを非表示/違反報告)
ゆい - 今までで1番好きな物語です!更新楽しみにしています。 (2020年3月29日 11時) (レス) id: cd8046c6bb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - ソマリさん» ありがとうございます。これからもよろしくお願いします (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - 淋さん» ありがとうございます。楽しんでいただけているようでうれしいです (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)
神阿(プロフ) - モンスターエナジー愛好家さん» 更新長らくお待たせしました。ありがとうございます (2020年2月16日 22時) (レス) id: 9618de47fb (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:神阿 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/kamiamatome/  
作成日時:2017年11月23日 21時

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