GAME (ページ20)

今日:3 hit、昨日:3 hit、合計:16,344 hit

・ページ20

「おはようございます」

「おはよう、あ、桐山さんが他の部署に行ってるから終わるまで待っててだって」

「そうなの、神山君ありがとう」

「大丈夫やで〜、ってかAちゃん元気ない？」

「…えっ、？」

昨日の出来事のことは態度や表情に出さないようにしていたけど、無意識に出ていたのか

「え、いやそんな、」

「本当にいつもより元気なさそうやし、顔色も悪そうな…大丈夫？」

これは神山君に言うべきなのか…言えば少しだけ解決に向かっていくかもしれない

「実は…」

昨日の出来事、のんちゃんから聞いた内容について話した

「え、それは大変だったね…だから最近彼氏さんが帰りに一緒に居たのか」

「うん、私に何かあったら危ないからって」

「俺も怪しい人が居ないか探して見るよ、何かあったら大変だしね」

「神山君ありが…あ、藤井君」

神山君の優しさにお礼を言おうとすると、後ろから誰かの視線を感じた

振り向けば藤井君がじっーと此方を見ながら立っている

「もうすぐ行くみたいだから、準備してね」

「わかった、今すぐ準備するね」

「流星なぁ？急に後ろに居たら驚くから、声掛けてな？」

「ごめんごめん、2人が話し込んでいたから…」

・

・

「着いたで、今日は此処の商店街付近を探してほしい」

私達が今日来たのは、中間さんの家の近くにある商店街

既に警察なども何回か探しているが、地下がある建物が多い為もう一度探すとのこと

「俺は商店街に居る人に聞き込みとかをするから、流星とAちゃんは建物の捜査を、特に地下室は念入りにね」

「わかりました」

いつにも増して桐山さんの顔は表情が硬くなっていた

今回の事件に色々思う事があるのだろう、中間さんのタイムリミットは迫っている

そんな桐山さんを見て、私の気持ちも引き締まる

「…捜査頑張ろうな」

「そうだね」

今日は藤井君も居るから心強い

・

・

「そっちはどう？」

「…何もない、」

午前中商店街の建物の中を捜査をするが、何の手がかりも掴めなかった

桐山さんが言うには、聞き込みしても有力な情報が手に入れなかったとのこと

「…とりあえずご飯食べてから頑張ろう、俺コンビニ行ってくるからAちゃん待ってて」

「私も買いに行くよ」

「この前お昼貰ったしいいよ、その変わり俺が行って奢るから、神ちゃんと朝話してたこと教えてよ」