どこに居ても、必ず…

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三ツ谷｢クソっ｣

ぺー｢嘘だろ……キヨマサが？｣




あのいつもは冷静なタカちゃんでさえ壁にあたっている。ぺーはキヨマサがケンちゃんを刺したことを信じられないみたいだった。





万次郎｢たけみっち｣

花垣｢マイキー君…！！｣





声がした方を向く。

そこには万次郎が真顔で立っていた。私たち兄妹は…エマ以外は目が真っ黒だ。

いつもあんまり感情が読めないと言われるこの目。今の万次郎はまさにそれ。



不安定だ。






万次郎｢みんなうるせぇよ。病院なんだから静かにしろ！｣






みんながマイキーと言ってうるさくなる。それを静かにしろと万次郎は怒鳴った。

そして、私とエマが座っているソファの少し離れた所に座った。






万次郎｢ケンチンはさ、昔っから言ったことは絶ッ対ェ守る奴なんだ。こんなトコでくたばんねぇよ。そんな不義理絶ッ対ェしねぇ。

アイツ、俺と天下取るって約束したからな

だからエマ、三ツ谷、ぺーやん、たけみっち、ケンチンを信じろ｣







そこに私の名前が出ない時点で、私と万次郎はやっぱり姉弟なんだなと思う。

万次郎の様子を見て、さっきまでの焦りは無くなった。みんな静かに明かりが消えるのを待つ。


それでも皆が緊張しているのは十分伝わってくる。







・







パッと手術中のランプが消えた。


それまで座っていた皆がいっせいに立って、中から出てくるであろう人物の登場を待つ。




ウィーンと音がして中から出てきて先生は言った。







｢……一命はとりとめました。




手術は成功です｣








それから武道が大声で喜んで、みんな笑顔になった。エマも泣きながら抱きついてきた。

そんなエマを日向も良かったねとエマの背中を撫でる。




A｢…ふぅぅ…疲れた…｣




精神的に。

ずっと心臓が動く音が聞こえるし、背中には冷や汗が流れてた。

頭…じゃなかった。腹刺されて死亡……なんて、シャレにならん。笑えない。

万次郎の大事な仲間だからどうか万次郎を置いていかないで欲しい。




………………………………





A｢日向、ちょっとエマ頼んだ｣





泣いて喜んでるエマを日向に任せて席を立つ。

ぺーとタカちゃんがいろいろ話してたけど、それはまぁ東卍のことなので私は関係ない。






とりあえず今は、強がりな我が弟を慰めに行こうと思う。

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