2話 ページ3
急いで走ってきたはいいものの出たのが遅くて全然早くなかった。皆もう集まってた
綺麗な藤の花が1面に狂い咲き、それに囲まれるようにして怖い顔をしている人達がいた
A｢……(あの人顔の傷痛そうだなぁ…あ、眉毛つり上がってる…)｣
まじまじと人の顔を見るのは失礼だと思うけれど、気になって気になって仕方ない。だって皆顔が怖いんだもん。まるで今から死にに行くみたいな……
あ、実質これ死にに行くようなものじゃん
最終選別って1人生き残るだけでも凄いことらしいから…師範が言っていた
ピリピリとした空気に肩身が狭い思いをしていればどこからともなく黒い髪と白い髪の女の子達が現れた
黒｢皆様今宵は最終選別にお集まり下さってありがとうございます。この藤襲山には鬼殺の剣士様方が生け捕りにした鬼が閉じ込めてあり外に出ることは出来ません｣
白｢山の麓から中腹にかけて鬼共の嫌う藤の花が一年中狂い咲いているからでございます｣
髪の色が違うだけの顔がそっくりな子達が最終選別についての説明をする。まるで双子のようだ…息ぴったり
あ、双子なのかな、顔そっくりだもんね。そうかそうか
長い説明を程々に聞いていればふと、ある事が思い浮かんだ
1週間も鬼と共にいなければいけないのか…と
A｢…(………え、無理)｣
サーッと血の気が引いていくような感覚に襲われた
同士がいないかと周りを見れば…いない……え、
え…？
黒｢他の方々はもう既に登山されました｣
A｢えっ、嘘！？｣
なんということだ。皆私を置いていってしまった。1人は心細くないのだろうか、私は心細い
すみませんと勢いよく頭を下げて入口の方へ走った
黒/白｢行ってらっしゃいませ｣
A｢行ってきます！｣
反射的に返事をしてしまったけれどいいんだよね？
なんかもうずっとニコニコしてるから感情が読みずらい…
うーん、それにしても……
A｢…(なんていい子達なんだろう…)｣
きっと、親御さんが礼儀正しい人なんだろうなぁ…
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香乃 - よろしくお願いします✨更新が楽しみです！ (2022年3月29日 11時) (
レス) @page6 id: 39e163f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - 香乃さん» うわぁぁありがとうございます！始めたばっかですけど…(フォローしてくれると嬉しいです…)作品の更新も頑張りますのでよろしくお願いします🙇♀️ (2022年3月28日 23時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
香乃 - ツイッター見ました！絵上手ですね！！ (2022年3月28日 19時) (レス) @page6 id: 39e163f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：空こころ | 作成日時：2022年3月26日 17時
