3話 ページ4
山の中に足を踏み入れれば、いきなり鬼が出て来た
久しぶりの人間だァとか言って喉を鳴らしながら近づいてくる
A「霞の呼吸 肆の型 移流斬り」
流れるように刀を振るい数体の鬼の首を跳ねる
……分かった…!
ここの鬼はあんまり強くないんだ。生け捕りにされて人をしばらく食べていないだろうから飢餓状態で弱かった
A「…それに師範との鍛錬の方が怖い……」
あの人との鍛錬は地獄より地獄だ。たまに地獄の方がもうちょっと優しいんじゃないかと思うくらいには…
たまに出てくる鬼の首を跳ねながらとりあえず東に行こうと足を進める
すると、下を向いていなかったからか足にコツッと何かがあたった
A「…あ………」
目線を下に向ければ私の足にあたったものは人の腕
その他のものは周りになかったから喰われたんだろう。運良く腕だけ食べられずにすんだようだ
人の死体…と言っていいのか微妙だけど、やっぱり慣れるものではない
A「お陀仏して下さい。金平糖、よかったら食べて下さい」
腕を持って出来るだけ陽のあたる場所に埋めた。その上に持ってきた金平糖を数粒乗せて手を合わせる
陽のあたる場所といっても夜になればそんなの関係ないけれど、あのままにしておくのはなんだか気が進まなかった
よしっ、と気を入れなおしてまた東に向かって足を進めようとした
「うわぁぁ!!…っな、なんだ人か……」
A「うわぁぁ!!びっくりさせないでよ!!」
急に人が現れた。汗だくで。心做しか震えているようにも見える。鬼にでもあったのかな
A「どうしたの?」
「あ、あっちに…!大型の異形がいるんだ…!!お前も早く、逃げた方がいい…!!今1人で戦ってる奴がいる!!そいつもすぐに死ぬ…!出来るだけ早く遠くに行かないと!」
声が震えていてあんまりよく聞き取れなかった。分かったのは、あっちに鬼がいるということ
A「うーん、よく分かんないけどお互い頑張ろう!じゃぁね!」
手を振って別れた。意味が分からないという顔をしていたけれど、私も分からない
なんで一緒に戦わなかったんだろう
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香乃 - よろしくお願いします✨更新が楽しみです! (2022年3月29日 11時) (レス) @page6 id: 39e163f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
空こころ(プロフ) - 香乃さん» うわぁぁありがとうございます!始めたばっかですけど…(フォローしてくれると嬉しいです…)作品の更新も頑張りますのでよろしくお願いします🙇♀️ (2022年3月28日 23時) (レス) id: 8fe586bbd3 (このIDを非表示/違反報告)
香乃 - ツイッター見ました!絵上手ですね!! (2022年3月28日 19時) (レス) @page6 id: 39e163f9a9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:空こころ | 作成日時:2022年3月26日 17時