のんびりちゃん 2

69段 ページ27

乱太郎きり丸しんベヱに連れられ隠れたのは1年は組の兵太夫と三治郎の部屋の床下。



A｢え、何これどういうこと…？｣

き｢実はですねぇ─────｣






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A｢……つまり、5年生が6年生に喧嘩を売ったと｣

き｢そういうことです｣

し｢僕達巻き込まれちゃったんです！｣

乱｢どうしましょう！鳴凪先輩！！｣





どうしましょうと言われても私にはどうすることも出来ません。…………とはバカ正直にいえず頭を撫でておいた。

さて、どうしよう。

5年生と6年生の方々だぞ？1年生3人と4年生が逃げられると思う…？私は全く思わないんだけどなぁ…





でもまぁ、1番まずいのは…






A｢ここに固まってることなんだよねぇ…｣






目の前にいる3人はそう言うと肩を寄せあっていた。可愛い。ずっと見てたい。

いやダメだ。ずっと見ていたけどなんか気配がだんだん近づいてる気がするのは気のせいかな、いや、気のせいじゃないよなぁ…





A｢乱太郎きり丸しんベヱ、逃げられるようにしといた方がい｣





パカッと、上から音がした。






A｢……私、山田花子です｣

乱/き/し｢ぎゃぁぁぁああああ！！！！｣







上に何人かいるなとは思ったけれどまさか5年生と6年生どっちもいるなんて思わなかったんですけど！？

咄嗟に自己紹介しちゃったよ！！

騒ぐ乱太郎たちの背中を押して迫り来る怪物達から逃げようと必死に足を動かした。





A｢そこの扉開ければ外だよ！！｣

乱｢はい！！｣




とにかく早くこの狭い空間から出たくて何も考えずに乱太郎に言ってしまった自分を後悔した。





小｢おっ、来た来た！｣

伊作｢いらっしゃい！｣

乱/き/し｢うああぁぁぁぁああああ！！！｣

A｢先輩方！？｣




あ、こりゃもうダメですわ……うん、いやだってもう6年生6人に囲まれちゃってますもん…





……と、諦めかけた時…！




A｢兵助先輩！！雷蔵先輩！！｣




5年生の方々が煙玉を投げ、周りは白く何も見えない状態になった。

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