のんびりちゃん 2

56段 ページ11

利｢実は！かくかくしかじかで！｣

乱｢なんですか利吉さん？｣

き｢全然分かんない｣

し｢うん｣

利｢だ、だよねー！｣




山の中に待機させていた乱太郎たちと合流できたのか土井先生達もここに集まってきた

入ってきた途端、利吉さんは同じように言った

また流されるのかと思いきや乱太郎きり丸しんベヱはわけがわからないと言った顔をしながら利吉さんの方を向いていた


良かったですね、利吉さん…



土井｢利吉くん、利害が一致したんだね｣

利｢はい、土井先生…｣



……イケメンだよなぁ、利吉さん



山田｢で？お前たちは何を見たんだ？｣



ゴホンッと咳払いを1つしてから山田先生が乱太郎達にむけて聞いた

すると……




乱｢はい、実は……かくかく！｣

き/し｢しかじかでして！｣

A｢ふふっ｣




あ、笑っちゃった…いやだって……ねぇ？

こんなの笑っちゃうよ





土井｢で、お前たちはタソガレドキ忍者につけられたんだな｣

山田｢しんベヱに似た怪しい男が包帯だらけの大漢忍者と森の中で？｣


チラリとこっちに目配せをする山田先生


A｢三郎先輩！ついに出番ですよ！｣

三郎｢やかましい｣

雷蔵｢三郎｣

三郎｢心得た｣

A｢えぇ……｣




扱いの差…これが現実だよ…

心得た、そう言って三郎先輩は後ろの方を向いて変装をしだした




三郎｢それってこんな顔だった？｣

乱｢あー！そんな顔してました！｣

A｢え？でもこの顔ってオーマガドキ城主の大間賀時曲時の顔じゃありませんでしたっけ？｣

｢｢｢｢えぇ！！？｣｣｣｣



オーマガドキ城主…と聞いて驚く乱太郎たち。その中で私を真っ直ぐ見つめる目が1つ…




A｢どうしたのかな？庄左ヱ門、そんなに見つめちゃってー｣

庄｢すみません、鳴凪先輩もちゃんと分かってらっしゃるのだな…と｣

A｢心配してくれたの？ありがとう！庄左ヱ門！｣

兵｢いやこれバカにされてるでしょ…｣

A｢おっと？兵太夫？｣




せっかく私がそこだけを無視して心配してくれたところだけにありがとうって言ったのに…

兵太夫とは前に三治郎と一緒に作ったらしいカラクリに引っかかった事がきっかけで仲良く？なった

これまた生意気なガキでありますが可愛いので強く言えないのが難点であります…

57段→←55段

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す