【銀魂】NO、桂ぶ！NO、桂いふ！パート5【桂小太郎】

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桂side


しまった、和装だらけのかぶき町でこの格好は不味かった

ずり下がる鼻眼鏡を押し上げながら隣で服なんか気にせずに歩くAを横目で見る



「あり？Aさん」


背後からAを呼んだ男に俺は少し緊張感を持つ。

真選組一番隊隊長 沖田。


俺は剣に手をかけようとしたが帯刀はしていない。

銀時のところへ置いたままだ。



「……あれ？桂は？」


「……うそ」


彼女は俺に瞳を向けて気づいてないよね？と小声で呟く

ああ、と返せば小さくため息をついて


「隣にいるのは桂小太郎じゃないよ、


狂乱星の貴公子、カツーラ6000R3だよ」


「……狂乱星の貴公子、カツーラ6000R3？」


ねーみんぐせんすの欠片ひとつないAのつけたそれを沖田はもう一度口に出してマジマジと俺を見つめた


ば、ばれたか？しかし、いつもバレないし



「そりゃ失礼しやした。狂乱星の貴公子、カツーラ6000R3さん


Aさんってやっぱり、ロン毛がタイプなんですかィ？」


「ロン毛じゃないカツーラ6000R3だ」


そういえばAの手は俺の口を塞いであはは、と笑った。



「そう、ロン毛、好き。

中岡とかすき。又吉も好きなの」


「……え」


「そ、そ、そんなことよりも、土方くんがこないだそーちゃんが書類片付けないって困ってたけど

片付けた？」


小首を傾げて、沖田を逃がすよう、甘やかすような顔を彼女はしていた



「Aさんが気にしてるなら、


ちょっと徹夜してでも片付けてきまさァ」


「がんばれー」


「が、頑張りまさァ」



真選組、一番隊隊長を手のひらの上で転がすなんてこの女は一体どんな奴なんだ。とAを見てため息をついて、


いくぞ、と手を掴み先々に進む




「カツーラ6000R3って誰？」


「カツーラ6000R3じゃない桂だ」

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