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「鬼だよ、君は。お陰でこの組織は奈落に買われることもなくなった」
「そうなんですか」
「ここ最近の業績は半分が君のお陰さ、幹部クラスにしてあげてもいい。すごいもんだよ。
鬼だよ。化け物だよ」
「……」
誉められているのかけなされているのか分からない。
この組織ではきっと誉め言葉だろう
「持原くんとはうまくやれてる?」
「おばあちゃんは私の恩人です」
「そう、それはそれは気が引けるねぇ」
ペンで遊びながら話を聞くボスは、おばあちゃんのことを話し出した
「持原くんがね、君の暗殺対象になった」
「は?」
「奈落に提案をされたんだよ。あの虚とかいう男に。ずっと前からね、今いないらしいけど」
「……その件は?」
ごくりと唾を飲み込み私は心臓を落ち着かせようとするが意味はない
「功績の半分を一人で占めるような逸材ができたらそいつが本当に使えるかどうか試して、その人の大事な人を殺らせろ。そしてそいつを奈落に寄越せとね」
「……」
「うちの組織ではボスのいうことは絶対だよ。できるね?Aくん」
「はい」
不思議口の中が乾いた。今すぐ倒れ出したかった
頭が割れそうなほどいたかった
おばあちゃんを殺すくらいなら、私は死のうと思った
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作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/
作成日時:2017年9月6日 6時