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桂side
「エリザベスも小太郎のこと好きなの?」
≪なんぞ?≫
「ダメダメ、小太郎は渡さない」
≪じゃあ私も渡さないぞ≫
「乗らなくていいぞエリザベス」
じりじりと火花を散らすAとエリザベス
え、なにこれ
≪でもすみません、私、こどもの参観授業があるので帰らせていただきます≫
「そうか」
走り去るエリザベスを見送り、歩き出す
いいなぁ、子供ってと思うがA的には子供が出来ると俺のことを取られる、イチャイチャできないと思っているらしい
「他の子と連絡とってないよね」
「え、そ、そんなことないぞ、別に未亡人の松方さんとかそんなことないぞ」
「そっかぁ、良かったよ、私不倫されたら死んじゃうなぁ、小太郎を連れて」
「………連絡先消しとこう」
彼女の姿を見ながら死ぬのは確かに本望だが嫌だ、まだ死にたくない、国変えてないよと思う
これはただの妖刀の効果である。そもそもの彼女はこんなに愛情表現しない。するのは夜のときに果てるギリギリのときだけ
隣で手を繋ぎ、モルダウを歌う彼女は狂気染みてる。あ、ヤンデレいいかもと目覚めさうになるがその思考を頭を振り、止める
Aの小太郎呼びが好きなのだ。どんな美味しいご飯とか蕎麦とかそんなものよりも。
こんなに気安く呼ばれると価値が下がる気がする。シテル時に呼ばれるのが俺は好きだったのに、あの吐息混じりの小太郎が好きなのに、
「むずかしい……」
「どーしたの?他の女の話?」
「いや違うからな、断じて違うからな」
鼻唄はモルダウからフーガト短調に変化していた。選曲が少し変である
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作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/
作成日時:2017年9月6日 6時