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桂side
それから色々あってもう予定日。
「ああ、かわいい子だろうな、ヅラ香と名付けよう」
「絶対いやだ」
病院に行く彼女のお腹にすりすりすると怪訝そうな顔で俺を見る
病院に頼めば、身内だからほんとはだめだけど今日だけいいといってくれた。
____
「桂さんの旦那さん!!生まれましたよ!!」
「おお!ほんとか!」
「ほら早く」
とベテラン看護師に呼ばれて俺は病室に走る
「……生まれたよ。あと廊下は走らないって習わなかったの?」
「辛辣なこというなよ」
ひどく疲れた顔をしているのに嬉しそうな顔をしていたようにも思えて、
「お疲れさま」
と声をかけた
「うん、疲れた私。あの看護師めっちゃ怖い、股が、千切れるかと思った」
「発言が危ない」
ともかく、俺は嬉しさで彼女を抱き締めた
「ヅラ、」
「ヅラじゃない桂だ」
_______
「ヅラ!起きて!ヅラ!」
「A?どうしたんだ、ヅラ香は」
「はぁ?ヅラ香って誰?
起こしても起こしても起きないから困ってたの!
はやくどいて、布団干すから、あと寝癖ついてる」
「あ、ああ」
______
「というわけだ。諸君」
「ヅラ、まさかの夢落ち?」
「ああ、そうだ」
「夢の話とか一番どうでもいいんだよォォォォォォォォォ!」
「いたい、やめて銀時、殴らないで、ぽかぽかしないで、可愛くない」
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作者名:枕崎 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/makuraz/
作成日時:2017年9月6日 6時