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「ト、トントン大丈夫！？」
GrSAMの光が直撃。眩さに包まれ甲高く叫んで廊下に倒れ伏したトントンを急いで抱き起すと付着していた親切粒子がふわりと舞った。
蛍のように飛散して儚く消えるなんとも幻想的な光景に包まれ、それがまるでトントンの命が天に昇っていくようで変な感情になってしまう。
「トントン…目を開けて……トントン…」
「ああ…くっそ、もうワイはダメやA…
グルッペンの爽やか、…きしょくて吐きそ」
「オイてめェ失礼すぎンだろォが」
二人とも仲いいなぁ。
それからただ歩いてるだけで票数が増えるという超チートモードになったらしい輝くグルッペン様の御姿は学園のそこかしこで遮光板越しに拝見できた。彼のポスターに書かれた一文は何度見てもキナ臭いけど、幼等部から会長を歴任してきた実績もあり、科学では説明できない現象にまで到達するその熱心な選挙への姿勢は贔屓目なしにしても好感が持てた。やたら長い同好会名も彼の趣味が前面に出た結果なだけできっと他意はない。
あぁやはりグルッペン様は素晴らしい御方です。
「いやしっかり洗脳されとる！」
そんなことを席替えで隣になったロボロさんに伝えると開口一番小気味よい反応が。
「洗脳なんてされてません。私は元々グルッペン様に投票する予定でした」
「そこじゃないよー懸念から結果にいく過程で洗脳フィルターかかってますよー気付いてくださーい」
｢そんなことは……って、ロボロさん？｣
カラカラと、呆れて笑っていたロボロさんの視線が不意に私を飛び越えた。
私の背後は教室の外、廊下。
一転して嫌な顔になった彼が珍しくて視線を追うと、そこにいたのは机を縫い生徒たちへ手を挙げながらこちらへ来る現生徒会長代理と現生徒会メンバーと思われる方々。
やぁロボロくん、と人の好さそうな笑顔で挨拶する会長代理にロボロさんがどうもーと返す。そこまでは知り合いが交わす何気ない挨拶に思えた。でも明らかにロボロさんが彼に好印象を抱いてないと察せたのはロボロさんの笑う口元が固く、机に投げ出していた手がさりげなく組まれたから。まるでニュースキャスターのようでかしこまった印象は彼の周りに進入禁止のバリアを想起させた。
対して会長代理と言えばどういうことか、気付いてないだけなのかロボロさんのバリアなど意にも介さず、大層熱心に彼を褒めちぎり始めたのだ。
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輪廻(プロフ) - うわぁめちゃくちゃ面白いです！！！！ (2021年10月30日 2時) (
レス) @page23 id: dceee3a757 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ひなひなさん» あぁぁぁありがとうございますー！！！話数が急に若返りましたね…すいません助かります。しかも褒めて頂いている…！願ったり叶ったりみたいな気持ちです！また何か訂正箇所があったら教えてください！ (2021年4月23日 20時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひな(プロフ) - 64話が14話になってますよ(ﾎﾞｿｯ)とても面白いです！凄く面白いです！物凄く面白いでs(( (2021年4月23日 18時) (レス) id: a43ccc94fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ | 作成日時：2021年1月30日 17時
