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どこぞの大佐よろしく目を押さえて絶叫するトントンをグルッペン様が心配して近寄るもそれは逆効果です。
「やめろぉぉ…近寄るなぁ！くっそ、A！」
これをつけるんや…！
神々しい光を浴びて噂るトントンにか細く名前を呼ばれ、震えながら渡されたのは遮光板。そう、天体観測で強い光から目を守るために使われる道具を持ち出すほどに彼の光は強いのだ。恐らく10万ルクス。晴天時の太陽に匹敵する輝きがいま煌々と廊下に溢れていた。
素早く装着してようやく眩しい程度に白む視界の中で微笑まれるグルッペン様。いや、とても拝みたくなる光景なのですがそもそもどうして輝いておいでなのですか。
「大丈夫か二人とも。具合が悪そうだが保健室に行くか？」
「誰のせいだと思ってんだおぉい」
「……ねぇトントン」
遮光板をオンザ眼鏡してチカつく視界でグルッペン様に文句を言うトントンの袖を引いたのは、遮光板まで持っていた彼なら絶対この現象の理由を知っているから。
「グルッペン様はどうしたの…？これなんの光…？」
集まってきた生徒はみんな当たり前に遮光板つけて祈りを捧げてるし、ここら辺一帯おかしな状況になってるし。
説明を求めるとやけに仰々しい咳払いが一つ。
「説明しよう」
ナレーション口調になったトントンがグルッペン様を意気揚々と振り返った。
「これが対選挙用グルッペン最終形態―ゴールドシャイニングええかっこしいモード！」
「えっ！？ご、ごーるど、ええかっこ？」
「そう！勝つために手段は選ばないグルッペンが選挙中にのみなるこのゴールドシャイニングええかっこしいモード、略してGrSAM グルサマは生徒らに爽やか・愛嬌・気遣いなど、おおよそ普段の彼では到底を振りまけない要素を空気中に大量飛散させることで好感度を爆上げする！」
捲し立てるトントンに気圧されてとりあえず聞いてるけど絶妙にグルッペン様ディスってない？
「性格はクソだけどルックスはいい彼の爽やかビームを浴びて寝返らない者はいない。汚い打算計算のもとに設計された性格の悪さが伺える最強に腹黒い最終形態なのだ！」
「………」
一息に言い切ったトントンの肩にグルッペン様がそっと手を置いて笑う。
「やァ丁寧な説明をドウモありがとう。嬉しいなァ」
そこから指先ひとつの早業だった。
「オレの爽やかをユックリ浴びていってネ！」
「イヤァアアア！！！」
グルッペン様が人差し指で跳ね上げた遮光板が宙を舞った。
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輪廻(プロフ) - うわぁめちゃくちゃ面白いです！！！！ (2021年10月30日 2時) (
レス) @page23 id: dceee3a757 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ひなひなさん» あぁぁぁありがとうございますー！！！話数が急に若返りましたね…すいません助かります。しかも褒めて頂いている…！願ったり叶ったりみたいな気持ちです！また何か訂正箇所があったら教えてください！ (2021年4月23日 20時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひな(プロフ) - 64話が14話になってますよ(ﾎﾞｿｯ)とても面白いです！凄く面白いです！物凄く面白いでs(( (2021年4月23日 18時) (レス) id: a43ccc94fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ | 作成日時：2021年1月30日 17時
