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おはようございます！皆様おはようございます！
学園の正門で玄関で、ひと夏の恋を求めて鳴くセミに負けじと声を張り上げて演説する候補者。
この私が生徒会長になったあかつきには−と元気にアピールする声に耳を傾けつつ車から降りると、応援団員と思われる生徒からにこやかにチラシを渡されて驚いた。国政選挙さながらだと思っていたけどのぼり旗まで立てるなんてすごい手のいれよう。
さすが我々学園はやることが他より派手だなぁなんてチラシから後方に目を移すと、手だけでチラシを断ったトントンが歩いてくるのがみえた。彼はグルッペン様の推薦人だからきっと義理立てて配布物はもらわないようにしてるんだろう。私に追いついた彼は私が握ったチラシを確認してハァっとため息をついた。
「これがあと2週間も続くと思うとホンマ騒がしくてイヤや…」
「トントンもああやってチラシ配りするの？お願いしますーって」
多分に漏れずグルッペン様もきっと選挙活動なさるはず。それを応援するトントンを想像してちょっと楽しみだと思ったけど本人は顔を顰めてその一言にまったく乗り気ではなさそうに答えた。
「アイツはやらんでも勝てるのにしたがるんよ。全部焼却炉に突っ込んで俺の分は終わったんで！じゃサヨナラ！っていってサッサと離れるわ。なんなら焼き芋するか？」
「やらなくても勝てる…」
「勝てる。けど手を抜いとるやんとか些細な行動のほんの少しの不満が票が流れる原因になるからこの時期は俺らも気を張らなあかんのよ」
面倒臭いんよ。そんでグルッペンもさらに面倒臭くなる。
推薦人となった以上、トントンの言動もグルッペン様の評価に影響するということだね。なるほど、だから余計に良い子で過ごさないといけないんだ。
しかし、
グルッペン様"も"が気になって理由聞こうとした直後、廊下を曲がろうとして突然目の前が真っ暗になった。
背中を強い腕に支えられ、制服の布と前にも経験した厚く弾力のある物体に顔面を押し付けられる。
「あっぶな！……って、」
どうやら出会い頭に誰かと衝突しそうになってトントンが守ってくれたらしい。慌ててトントンにお礼をいって顔を上げると目の前が太陽より真っ白に輝いた。
「まぶしっ！なに！？なんで！？」
「目がぁああああ！！」
「すまない。少し急いでいた」
すべてを浄化する神々しい光の中、物憂げなご尊顔と差し伸べられる手。グルッペン様が光を背負ってそこにいらっしゃったのだ。
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輪廻(プロフ) - うわぁめちゃくちゃ面白いです！！！！ (2021年10月30日 2時) (
レス) @page23 id: dceee3a757 (このIDを非表示/違反報告)
あまぎ(プロフ) - ひなひなさん» あぁぁぁありがとうございますー！！！話数が急に若返りましたね…すいません助かります。しかも褒めて頂いている…！願ったり叶ったりみたいな気持ちです！また何か訂正箇所があったら教えてください！ (2021年4月23日 20時) (レス) id: 975a9486c5 (このIDを非表示/違反報告)
ひなひな(プロフ) - 64話が14話になってますよ(ﾎﾞｿｯ)とても面白いです！凄く面白いです！物凄く面白いでs(( (2021年4月23日 18時) (レス) id: a43ccc94fb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：あまぎ | 作成日時：2021年1月30日 17時
