38 ページ38
you side
「俺の名前はー？」
『…ゾム』
「せやで〜！」
そう言ってゾムは私の頭をくしゃくしゃと撫でる
昼休みの地獄のような質問に見事答える事が出来なかった私は、その後耳元で名前を連呼された
そして遊びに行く時
集合場所でそんな会話をした
なんとか覚えれたのか、とほっとする
ちなみに、ゾムから呼び捨てタメ語で話そうと言われたのはちゃんと覚えている
「どこ行く？」
「DDRやりましょ！」
「せやな…A、やる？」
『……DDR？』
生憎ゲーセンはこれが初めて
そんな慣れたように会話を繰り広げられてもついていけない
「あれやで！おもろいからやってみぃひん？」
そう言った鬱が指差す方を見ると、既にショッピくんとゾムがそれをやり始めていた
ショッピくんが画面を背中に向けると、ゾムがそれに対抗するように後ろを向いて
生憎よくわからないままだが、ちらほら人が見ているのに気づき、凄いな、と思う
『…私には無理そう』
「まああれは異次元やで…本来流れてくるやつ踏めば良いだけやねんけど、あいつら画面見んとアレンジしてるもん」
1回やってみいひん？と誘われたが、見るだけで良いとお断りした
ここにはPSが高い人だらけらしく、そのゲームの他にもシューティングゲームやUFOキャッチャーが凄かった
『…こんなに貰って良いの？』
「ええよええよ…逆に貰ってぇや」
「なあショッピくん、次あれやろ！」
「…Aさん、見てるだけってつまらなくないんですか？」
『全然』
UFOキャッチャーは鬱が特に上手だった
ありふれんばかりの景品を手に、次のゲーム台へ向かうゾムとショッピを見届ける
…皆生き生きしていて楽しそうだ
……凄いな、と私は呆然と考えながら楽しそうな3人を見つめるのだった…。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1008人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
んやも(プロフ) - 猫大好きさん» すみませんレス押すの忘れてました… (2020年8月22日 18時) (
レス) id: 814ae4dc69 (このIDを非表示/違反報告)
んやも(プロフ) - ありがとうございますー！！お言葉に甘えてゆっくり…い、いや、更新頑張ります！ (2020年8月22日 18時) (レス) id: 814ae4dc69 (このIDを非表示/違反報告)
猫大好き - あ”ー主様すごく好き!!!!ゆっくり最新してください (2020年8月21日 22時) (レス) id: 932515d6d7 (このIDを非表示/違反報告)
んやも(プロフ) - りーいかさん» コメントありがとうございます！そう言って頂けて嬉しいです。頑張ります！ (2020年8月20日 23時) (レス) id: 814ae4dc69 (このIDを非表示/違反報告)
りーいか - すごい続きが楽しみです！これからも頑張ってください！ (2020年8月20日 22時) (レス) id: 3ec86cf350 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：んやも | 作成日時：2020年5月20日 16時
