4.さみしい ページ4
MDCRの寝室内。
キリミ「…ついて来ないでよ」
？？？？「…だっテ」
赤い、僕と同じ見た目の
シミュレートが困り顔で
僕を見つめる
シキリミ「だっテ、キリミ様、
悲シい顔、してマす」
どうして、どうしてこんなにも
辛い思いしなきゃいけないのさ
なんで、何で僕はー
「キリみ」
優しい、声がする
変に、包容力のある声
シミュレートのくせに、
発音がしっかりしてる
それが、ジェラルの声だって
理解するのに、しばらく
時間がかかった。
キリミ「…じぇら…る…？」
シキリミ「…アけまスよ」
キリミ「え、ちょ、待っ」
シュン、と、短い機械音を鳴らして
電子扉が開いた。
ジェラル「…キリミ、どうした、
様子が変だぞ」
キリミ「…………うっさい、バカルディ…」
やけくそになって布団に潜り込む、
よりにもよって何で彼なんだ
高橋クンや森風クンでも
よかったじゃないか
ジェラル「む…………社長に対する
口の利き方がなってないぞ、キリミ」
ばさ、と布団が剥がされる
待って待って、だめ、見ないで
ジェラル「…キリ…」
ジェラルの呼吸が一瞬止まった
綺麗な緑色の目が僕を
しっかり写しているのが
嬉しいのか、嫌なのか、分からなくなって
ぼろぼろ女々しく泣いてるのが、バレた
ジェラル「………なん…で、泣いて」
キリミ「…だから見るなって言った…」
ジェラル「だって、泣いてるなんて」
違う、違うよ、こんな、
悲しい顔してほしい訳じゃなくて
ジェラル「何か、あったのか」
ぎゅ、と優しく抱き締めてくれるジェラル、
心配だとする行為も、子供のまんまで
ジェラル「…シグマの事か？」
違う、違うんだって
キリミ「………ばか」
ジェラル「何故だ」
この思いが君に伝わらないのが
どこまでも寂しくて、切なくて、悲しいんだって
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雨粒 - しししっしししらちゃ…！？！？(違ったらどうするアホ)あっああああありがとうございまずっ(土下座)頑張りまずっ(号泣) (2021年7月20日 2時) (
レス) id: 7ece90430c (このIDを非表示/違反報告)
しらす。/sirasu。 - …こういうのかける人ほんと凄いと思います。応援しています…！！ (2021年6月26日 19時) (レス) id: fcb24bf181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：雨粒 | 作成日時：2021年5月1日 20時
