2.花畑 ページ2
ジェラル「ねえ、キリミ!」
低い位置から、優しい少年の声がする。
キリミ「なあに?ジェラル」
腰を屈めてみれば、
ふわりと笑う彼と目が合う。
ジェラル「これ、作ったんだ!」
差し出されたものは、白色の花冠。
キリミ「ジェラルがかい?上手だねぇ」
彼の柔らかい頭をひとつ撫でれば、
えへへ、と天使のような
声を漏らして幸せそうに微笑む。
キリミ「付けてみてもいいかな?」
ジェラル「もちろん!」
頭の先を、柔らかい感覚が包む。
キリミ「…どう?」
ジェラル「すごいよキリミ!
お姫様みたい!」
キリミ「ふふ、そう?
じゃあジェラルは僕の王子様かもね」
ジェラル「王子様?」
キリミ「そう、王子様。」
大きな花畑の上に、ちっぽけな僕達。
天からみれば本当に小さなものだけど。
僕にとっては、今も、大切な思い出。
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雨粒 - しししっしししらちゃ…!?!?(違ったらどうするアホ)あっああああありがとうございまずっ(土下座)頑張りまずっ(号泣) (2021年7月20日 2時) (レス) id: 7ece90430c (このIDを非表示/違反報告)
しらす。/sirasu。 - …こういうのかける人ほんと凄いと思います。応援しています…!! (2021年6月26日 19時) (レス) id: fcb24bf181 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:雨粒 | 作成日時:2021年5月1日 20時