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午前中の競技も残りはあと二つ。
次は、なぜか午前の最後から二番目に組まれている、男子の100m走。
普通、最初の方に持ってくる競技じゃない？って
入学当初から謎に感じている。
大毅｢あ、じゃあ俺出るから行くわ｣
A｢重岡、これ出るの？｣
大毅｢俺、短距離派やからさ。
じゃ、行ってくるわ｣
A｢…知らんし｣
重岡は、先生に戻ってもいいよと言われていたのに
私を運んでくれてからずっと一緒にいてくれた。
あんまりのんびりここにいるから、
こいつはサボっているのかと思っていたんだけど
そうじゃなかったみたい。
先生｢ここいて暑ない？
保健室行ってもええんよ｣
A｢うーん、最後の体育祭、思い出がないって寂しいやないですか。
ここで、みんなのこと見ます｣
先生からの今更な提案を断っていると
グラウンド中に、ピストルの音が響いた。
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作者名：あおり | 作成日時：2017年4月12日 19時
