ハート ページ48
・
閉会式が終わり、すぐに片付けが行われて修了式が始まった。
有志の舞台の衣装も、演劇部の衣装もすごく可愛かったと多方面から感想を貰えて、心から嬉しかった。ほっぺがすぐにゆるんでしまうぐらいに嬉しさが湧いていた。
修了式、思えばいろいろあった一学期だった。突然先輩に呼び出されたと思えば家まで送られたり、美味しもの食べに行ったり……
足も怪我したけど、私にとってはそれ以上に幸せな一学期だった。
だ、抱きしめられたりとか……思い返すと幸せすぎてどうにかなりそうだ。
進呈したかと言われたらそうではないと思うけど、それでも私は1年生の時よりも先輩が好きで好きで、好きで、大好きで、何もいらないから先輩との時間がもっと欲しくなった。
ってダメダメ！私は彼女じゃないんだよ！
……私は彼女にはなれないんだよ。
「A情緒やばいけどどうしたー？」
声をかけたのはアカネだった。
「アカネ……」
「今から未成年の主張だよー？」
こてんっといつもの笑顔でそういった。
そういえば、三ツ谷先輩未成年の主張出るって言ってたな
「未成年の主張……怖いな」
不安は次第に大きくなった。
直接、これといって関係はないけど、それでももし先輩が好きな人がいて、その人への告白だったらと思うと不安で仕方がない。
「A」
アカネは私の手をとった。
「大丈夫！私がついてるから！」
「……そうだよね」
アカネの一言で安心した私。ふぅっと息が漏れた。
すると体育館の電気が消えてステージにあかりが灯った。
「皆さんおまたせしました！ここからは未成年の主張のお時間です！司会は私、保健室の先生でお馴染み、三浦です！！！それでは未成年の主張の生徒ぼ登場です！」
なんとも愉快な司会と一緒に緞帳が上がった。
「1年B組の葉山、2年A組の澤田、D組の鳥山、そして3年A組三ツ谷の4名です！」
1年生からやるのがうちの学校のルールだった。
「1年B組！葉山ユウヤ！僕は同じクラスの___」
1年生も2年生も恋愛のことではなく、部活のことや友人関係のことでの主張だった。
今年はもしかしたら先輩もそういう内容なのかもしれない。そう思った。それにどこかでほっとしてる自分がいる。
……後悔したくないから毎日先輩にさりげなくアクセル全開で猛アタックしてたの、そろそろ気づいてよ。
舞台上の先輩と目が合った気がして目線で大告白をした。
「3年A組！三ツ谷隆！俺は2年A組の浅田Aに言いたいことがある！」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 462人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「東京リベンジャーズ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
アヤミ(プロフ) - 天狐さん» 指摘コメント恐れ入ります。修正と共にお詫び申し上げます。今後このようなことがないよう精神ともに気をつけます。 (2021年10月3日 6時) (
レス) @page5 id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
天狐(プロフ) - ページ5の三ツ矢のバイク、バブじゃなくてインパルスです… (2021年10月2日 23時) (レス) @page5 id: dd864c9e93 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - 。さん» コメントありがとうございます！気になるように制作出来て良かったです！ (2021年9月11日 21時) (レス) id: e4f23350bf (このIDを非表示/違反報告)
。 - ア''ア''ア''ア''ア''！！！！続き気になる！！！どうしてくれんだよ(？) (2021年9月11日 8時) (レス) id: 9fc44877f3 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2021年9月2日 11時
