三軍の32ページ ページ33
貴方「私…は」
夢彩は泣き止み、涙や鼻水をティッシュで拭いていた。
待ってるんだ。私の返事を
貴方「私、花巻くんのこと好きだと思ってた」
木野「うん…」
貴方「花巻くんってさ」
言うんだ。
自分の口で言うんだ
木野「…うん」
貴方「優しいくって、差別とか全然しないじゃん？」
木野「うん」
冷たい床に体温が移り、だんだん温かくなって行くのがわかる。
貴方「でも、中村さんと付き合ってたじゃない？」
彼らは結局一週間前に別れたらしい。
原因は、花巻くんが春高後ならデートできると言ったにも関わらず、その時間をバレーに費やしたことに中村さんがキレたらしい。
ガッツリ運動部なんだから仕方ないにも関わらずだ
貴方「別れたあと、チャンスあるかなって思ってた。
けど、なんか花巻くんは、友達としていて欲しいなって思ってね。」
木野「うん」
なんか、まだ何も言って何のに既に泣きそうだよ。
助けてよ、誰か
貴方「夢彩が及川くんと付き合い始めた時、わかんないけど、安心した……」
木野「え……」
本当だ。
少し、
安心した。
でも
貴方「でも、少し嫌だった。
ずっと、ずっとずっと優越感に浸っていたんだと思う。
及川徹は、私にしか興味ないって言うふうにいつしか思っていたんだろうね……だから」
ふと、夢彩の顔を見るとすごく真剣だった。
でも、どこかほっとしているような、そんな表情だった。
貴方「だから、夢彩……
ごめんな……」
ごめんと同時にぽろっとずっと我慢していた涙が溢れた。
ぽろ、ぽろぽろ……っと
止まらなかった。
貴方「ごめんなぁ……夢彩、ごめん……私、
友達なのに……！
っこんなんになっちゃ……っあかんのに！」
涙を拭いながら夢彩の顔をみた
夢彩は動揺した顔で私を見た。
涙でしっかりとは見えない。
たぶん、少し涙目だ。
貴方「私っ！私ねっ……
及川くんのことっ……！！！」
そのあとのことは、あまり覚えていないが、多分、私はずっと「ごめん」を繰り返していた。
急な出来事で方言が出てしまっていた。
ぐっと堪えたら方言がだんだん落ち着いていき、標準語になったのがわかる。
嫌われるかもしれない。
叩かれるかもしれない。
広められるかもしれない。
踏み出したけれど、やっぱり三軍に戻ってしまうかもしれない。
けど、伝えるんだ。
貴方「及川くんのことが……好き」
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アヤミ(プロフ) - ユフさん» コメントありがとうございます！パスワードの件ですが、HQの方はTwitterのDMにて答えさせていただきます。黒バスについては古い作品ですので、文の工程が幼稚のため現在訂正をp〇xivにあげるよう調整中です！それでもいいのであればこちらもDMにて答えさせて頂きます！ (2020年8月31日 23時) (
レス) id: 82d0387247 (このIDを非表示/違反報告)
ユフ(プロフ) - 読んでてニヤニヤしてしまいました笑。ハイキュー(梟谷)と黒バスの作品も見たいのですが、パスって教えてもらう事可能ですか？もし可能なら、Twitterで聞いた方がいいでしょうか？ (2020年8月30日 11時) (レス) id: e7f940e8cf (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - ヴィズさん» 心があったまるヴィズちゃんらしい素敵なコメントありがとうございます。ぜひほかの作品も読んでいただけると幸いです。ぷぷぷ。私も好きです。今日ネタバレします。 (2020年2月14日 7時) (レス) id: 0fd1dfdd83 (このIDを非表示/違反報告)
ヴィズ(プロフ) - こんにちは。作品拝読させて頂きました。夢主ちゃんの葛藤が分かりやすく、スポッと内側に入ってきました。Twitterで感想実況していたので良ければ見てください。ほかの作品も読もうと思います。ぷぷぷ。あやみちゃん大好き (2020年2月14日 2時) (レス) id: faed2ccaa7 (このIDを非表示/違反報告)
アヤミ(プロフ) - モンブラン♪@アップルパイも捨てがたいさん» 初期からずっと応援してくださったこと、本当に嬉しかったです！またどこかでお会いできたら嬉しいです！こちらこそ、ありがとうございました！ (2019年11月2日 19時) (レス) id: 0fd1dfdd83 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：アヤミ | 作者ホームページ：
作成日時：2019年9月1日 21時
