【HQ】どうも、万年三軍女子です。【青城】

三軍の30ページ ページ31

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昇降口付近で立ち止まる私たち。


貴方「やっぱいいよ、私傘なくても」

及川「風邪ひきたいの？」

貴方「でも、彼女持ちの方の傘の中になんて入れないよ……」


私がそういい立ち止まると、及川徹が手を引いた。


及川「そういうのいいから、事故だよ事故。
仕方ないことでしょ？

これで夢彩が怒ったら俺も怒る」


怒らなくてもいいのに……




及川徹との心理的距離。



それは口調が変わったこともひとつだ。


優しい口調から少し、冷めきった口調に変わった。


私は「ごめん」といい及川徹の傘に入る。




及川「別に……俺、今日岩ちゃんのお母ちゃんが車で帰る予定だから」


だから、その……っと及川徹


なんだ？何を言いたいんだ？



及川「鈴木ちゃんもよかったら乗っていく？」






そう、


口調だけじゃない。





呼び名も変わった。


Aちゃんから、鈴木ちゃんに。

変わった


いや、戻った。


私は首を左右に降った。


貴方「ううん。
私、歩いて帰るからいいよ」


及川「そ、じゃあ傘貸すね。」



そういい及川徹は私に傘を渡した。


そして校門で待ってた岩泉くんのお母さんの車と思われる車の中に入り、帰って行った



及川徹の傘は大きめの透明のビニール傘。

外枠と持ち手に爽やかなミントグリーンのラインが入ってる



この雪の振り方だと明日は多分、休みだ。


私はマフラーを巻き直して学校を出た。



ーーーーーーー


木曜日朝学校に向かった。


昨日は予想通り休みになった。

夜中には止むはずだった雪も、朝方まで降り続いたからだ。


及川徹は休み。
風邪をひいたらしい。



学校につくと異様な雰囲気に包まれているのに気がついた。


主に夢彩が……



木野「A、ちょっといい？」


昼休み、夢彩はお弁当も持たずに私に近づいた。


いつもならすぐにお弁当を持ってくる夢彩がだ。


何を聞かれるかなんて察しはついてる。




貴方「……いいよ」


私は教室を出る夢彩の後ろをついて行った

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