[D.Gray man]白髪のあの人に成り代わってしまいました ― 学園編…? ― (ページ3)

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第1日目朝ページ3

Aside

ジリリリッ

目覚まし時計の音が部屋に響く

「ん～…」

カチッ

時計を止め、起き上がる

「…今、何時」

…自分で言うのも難だけど
女子力の無いセリフだよね、これ

あ、自己紹介を忘れてました

どうも、初めましての方は初めまして

A･ウォーカーと言います

二回も転生した者です
200年前に、世界を滅ぼそうとした"千年伯爵"を倒し、
救世主…? 英雄…? という感じで、5歳の頃まで幽閉…? 軟禁…? されてました
今は、日本にある灰色学園の中学生です

「7時…」

幼稚園の頃から愛用している時計が指している時間は、7時

「今日って、確か土曜………あ!?」

(今日は、補修の日! それに仕事!!)

ベットから飛び降り、クローゼットに手を伸ばす

キュッ

制服のネクタイを締める

(そういえば、鈴音はどこに行ったんだろ?)

鞄を持ち、部屋を出る

「あ、A、おはよぉ～」
「! おはよう、ロード」

僕に声を掛けてきたのは、クラスメイトのロード

「? A、なんか急いでる?」
「あぁ…一応」

やっておきたい仕事があるんだ

「そっか、呼び止めてごめんね」
「気にしないでください」(微笑

ホント、200年前とは大違い
昔より丸くなった気がする

タッタッタッ

階段を下り、厨房による

「おっ、A、おはようさ」

厨房にはラビがいた
確か今日は、ラビとリナリー、ロードが朝食当番だったような…

「おはよう、ラビ。早速で悪いけど、パン一枚ある?」
「? あるけど…どうしたんさ?」
「いやー…昨日さ、コムイさんに仕事を押し付けられて…」
「あー‥そういうこと」

ラビが悟ったらしく、食パンを一枚くれる

「そういえば、リナリー達は?」

朝食当番であるはずのリナリーを見かけていない
厨房にはいないのかな?

「リナリーは、菜園から収穫中。ロードは‥」
「ロードは、全員を起こしてる最中でしょ? さっき会ったよ」
「そうさ。あと、ユウと鈴音がランニング中さ」
「またぁ?」

ユウはともかく、鈴音がいないと思えば…

「てか、A。仕事するなら、もう行った方がいいんじゃないか?」
「! そうだね。じゃあ、行ってきます! パン、ありがと」
「どういたしまして。玄関に、フレッドがいたさ」

(! そういえば)

昨日の夜…

「フレッドー、明日は早く行くから」
「仕事か」
「うん」

なんて会話したのを思い出す

(目覚ましの設定間違えた、なんて言ったら…半殺しかも)

少し怯えながら、玄関に向かった

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