travel 63 ページ17
その咆哮を聞いたアルティア達は。
「おい司会!!!今すぐ観客をここから避難だ!!!」
「じゃねぇと、ここで死ぬぞ!!!」
アルティアとアレクは司会にそう言い、それを聞いたベル達以外の観客は我先に、と出入り口に殺到。司会自身も、かなり慌てている。そんな状況でも、どんどんブラックドラゴンの咆哮は近づいてくる。ベル達は会場に降りる。もちろん、ラナはベルが抱えて。もうその頃にはほとんどが避難し終えていた。
「アル兄!けがなおさなきゃ!!」
「いいや、いましたって無駄だ。アイツら片付けてからだ。よしアレク、ここは一時休戦。共闘といこうや」
アルティアは心配するラナにそう言い、アレクには休戦と共闘を提案する。
「そうだな、この数は流石に今の状態だとキツイ」
「う〜ん……ここは僕も戦った方がいいよね?」
「まぁそうだろうな。アイツら、ブラックドラゴンだろ?それなら大分堅いはずだ」
「あぁ、ほんっと
「はっはっはっ…ちゃんと闇に染まったふりしてたんだがなぁ…どうやら見破られたようだ」
「っ…!」
話の中で、リオは何とも言えない気持ちになっていた。禍々しいオーラや他者を見く出す目。そんなことをしていたから、アレクがとっくに闇にのまれているものだと思っていたのたからだ。本当はそんなことがなかっただなんて。だが、今はそれどころではない。大剣を構え、上空から襲ってくるブラックドラゴンに備える。
「はぁ――…よし、ラナこれひっかぶってろ」
「うん……ほんとうに、あぶなくなったら!!そしたら、皆に、かけるから!!!」
「本当にやばくなったら、な」
「……アレク、悪いが、お前には眠ってもらう」
「はぁ!?何言ってんだリオ!!」
リオはそういうなり、アレクの鳩尾に一発。急な事だったのと、怪我をしている影響で反応できずにすぐに気絶した。
「がっ…!お、い…!!!」
リオはすぐそこの壁にアレクをもたれ掛けさせると、自身のコートを上からかける。そして、その行動からアルは魔道書から、魔法を使いラナと共にアレクをシールドで守る。何も言わずにそうしてくれた事にリオはアルにお礼を言うがアルティアは気にすんなと言ってハンマーを構えなおした。
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ユエル@リノリア(プロフ) - りょーさん» コメントありがとうございます!不定期更新なのでいつ更新できるかわかりませんが、待っていてくださると嬉しいです! (2017年10月16日 18時) (レス) id: cfdb788b81 (このIDを非表示/違反報告)
りょー - とても面白かったです!続き待ってます! (2017年10月15日 17時) (レス) id: b27fe6d1f7 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:ユエル@リノリア | 作者ホームページ:
作成日時:2016年3月20日 23時