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『Aさんっ!俺を庇って……!泣』
「ぜん、いつくん…。」
駄目だ、呼吸が効かない。
柱である私がこんなんじゃ、示しがつかないなぁ…。
心の中で苦笑する。
不思議と痛みは感じない。
けれど、1つだけ心残りがある。
あの人に伝えたかった。
無口で、口下手で、少し無愛想なあの人。
全然好きな性格じゃないのに、心惹かれた。
初恋の人。
義勇さんに、伝えたかった。
好きです、と。
ひと言だけ。
「…伝えて…、義勇さんに…。っ、た、ありがとう、って…。お願い、善逸くん…っ、。」
『駄目です、Aさん!生きて、生きて、自分で伝えて下さい!』
あぁ、泣かないで。
置いていかれる側の痛みは、私が1番分かってるから。
ごめんね、善逸くん。
貴方が気に病む必要は無いよ。
私がしたくてした事。
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學嶺 - このお話、感動しました!他の作品も応援しています!頑張ってください! (2020年5月30日 14時) (レス) id: a702f5d3b3 (このIDを非表示/違反報告)
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