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忘れてよ(ym×in) ページ1
『さよなら』
映画のエンドロールみたいな、静かな空気。
『なんで、っ…!
山田、ずっと一緒に居ようって言ったじゃん!』
『…好きな人ができた。
だから、ごめん。俺と別れて、伊野ちゃん。』
そんなの、嘘だよ。
今でも伊野ちゃんが大好きで、
ずっと一緒に居たいんだ。
でもね、それは駄目なんだよ。
肩を震わせる伊野ちゃんに、背を向けて歩いた。
泣いている君を見たら、抱きしめてしまいそうだったから。
伊野ちゃん、俺ね。
明日から病院に入院するんだ。
1週間後には、歩けないかもしれない。
余命宣告、されてるんだよ。
『…はい、山田です。』
マネージャーからだった。
『俺だ。山田、本当に伊野尾には伝えないんだな…?』
『当たり前じゃん。
伊野ちゃんが、俺の為に泣く事も、壊れる事も無い。』
世間に発表するのは、俺が死んでから。
伊野ちゃん以外のメンバーには、伝えてある。
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