第百十九話。ムカツキ。 ページ8
細かく彼らの戦闘を描写するとかなり長くなるから流し目に説明すると。
十年前までの知識しか得ていなかった恭弥くんに幻騎士の匣兵器による攻撃が襲いかかる。
だが、すんでのところで何かに守られ、そのダメージを受けることはなかった。
現れたのは草壁さん、クロームちゃん、獄寺くん、ランボくんにイーピンちゃん、気を失っている了平さんだった。
「へ…借りは返したぜ…」
そう言った獄寺くんの匣によるシールドのおかげでどうにかなったが、その後も見えない攻撃は続く。
そんな状況を打破しようとリングの炎を灯すように促す草壁さん。
「恭さんリングの炎です！匣で応戦を！！」
この時代の知識のない恭弥くんには無駄だと思われたその言葉は。
「ボックスが何かは知らないけど、リングの炎…跳ね馬みたいな口ぶりがイラつくな」
「あの男もこれからの戦いに重要になるのはリングの炎だとうるさくてね」
そう呟いた恭弥くんの手にはまっていた雲のボンゴレリングが光り、次の瞬間紫の炎が溢れだす。
その量は、今まで見たことも無い程の膨大な量。
「君達なんて来なくてもよかったのに」
少し強がりのようにも感じるが、そこは雲雀恭弥として譲れない所なのだろう。
次は匣に…そう思い、恭弥くんに告げる草壁さん。
しかしそれを命令だと感じたのか草壁さんに攻撃のターゲットを移そうとしたその時。
「雲の人…後ろ！！」
そうクロームちゃんが叫ぶ。
幻術使いには幻術使い。
クロームちゃんの言葉にとっさに体を捻り、背後からの攻撃を防ぐ恭弥くん。
二度も仲間に救われるとはつきがあるな、そう言う幻騎士に恭弥くんは苛立ちを顕にする。
仲間？誰それ。そう言うと恭弥くんの炎がよりいっそう大きくなった。
「跳ね馬が言ってた通りだ…リングの炎を大きくするのは…」
さらに強く、大きくなった雲の炎の中心にいる彼はディーノさんから受けたであろう言葉を思い出すように呟く。
「ムカツキ」
……いや本当に、ディーノさんからそう言われてたの見てたけど。
違う！！と幻騎士と草壁さんがそんな表情をうかべる。
しかしまぁ実際に炎は大きくなっていると考えると認識の差は大して問題では無いのだが。
助けられるだけで炎が大きくなるなんて本当あれだよね！らしいっていうか！
そしてそんな周りの困惑など目もくれず、彼は足元に落ちていた匣を拾い上げ、溢れる炎を匣に注ぎ込む。
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たかさ(*^^*)(プロフ) - とまさん» ありがとうございます！正直久しぶりの更新なので読んでくださる方がいるか不安だったのですが、コメントとても嬉しいです！頑張ります！ (2020年6月28日 18時) (
レス) id: 78054b484b (このIDを非表示/違反報告)
とま - 最新楽しみにしてます!面白いです。頑張ってください！ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
たかさ(*^^*)(プロフ) - アップルパイ♪さん» 申し訳ありません。台本書きにすると文字数制限の関係でかなり厳しいのです。読みにくいのは私の表現力の無さのせいなので努力したいと思います。誰が言った言葉なのかなどの質問は受け付けますのでご理解いただけますと幸いです。 (2018年4月15日 10時) (レス) id: 43dfc0e37e (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ♪(プロフ) - 少し読みにくいので台本書きで書いてもらっても大丈夫ですか？すごく面白いので更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年4月15日 8時) (レス) id: 12d5eb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガーディアン@たかさ | 作成日時：2018年4月11日 17時
