第百十八話。校則違反。 ページ7
「ねぇ君」
瓦礫の上に座っていた彼は立ち上がった後、地面へと降り立ち、そう幻騎士に語りかける。
何を言うのかとその言葉の続きを待つと予想外の内容を彼は言い放つ。
「並中なら、その眉毛は校則違反だ」
「！！……こ…これは…」
彼の突拍子もない言葉に流石の幻騎士も戸惑いの表情を浮かべる。
……わ、私…！我慢しろ…！！笑っていい状況じゃないぞ…！
唇を噛み、笑いを必死に堪える私。だって校則違反って…！
吹き出しそうになるのをひたすら耐えていた私をよそに話は続く。
行方不明だった生徒…山本くんがなぜ倒れているのかという"恭弥くん"の問いに幻騎士は自分が屠ったと答える。
その言葉を受け、彼は冷たく笑う。
「ふぅん、君が…じゃあ話は早いね」
「君の行為を並中への攻撃とみなし、僕が制裁を加えよう」
戦えるという状況だと認識したのか嬉しそうに十年前から持ってきたトンファーを構える恭弥くん。
しかし、正直恭弥くんがタイムトラベルしたという事を分かっていないから、現状はあまりよくない。
そんな私の不安も気付かずに(というか私の存在にも気付いてないかも)彼は攻撃を仕掛ける。
「いくよ」
地面を蹴り、幻騎士に突っ込む。が、やはり状況認識とこの時代での実戦経験の差か、幻騎士の攻撃をもろに食らってしまう。
幻騎士の刀の柄で、恭弥くんの顔面に。
せっかく整ってる顔に綺麗に入ったなぁ…勿体ない。
攻撃を受けた反動で恭弥くんは吹っ飛び、瓦礫に勢いよく激突してしまう。
ドォンッ！！
まだ小柄で体が軽かったからよく飛んだな…。
「雲雀恭弥といえど、小童では話にならん」
幻騎士の言った内容の方か、たやすく攻撃を食らったからか。ムッスー…と音が聞こえてきそうな程顔を顰める恭弥くん。
「は、鼻血……恭弥くん鼻血出ちゃってる…」
十年前といえど好みの顔である事には変わらないから正直、顔は狙わないで欲しい。
でもあの威力の攻撃を叩き込まれれば頭蓋骨くらい割れてそうだったけど…反射的に防御したな。
「刀ではなく柄で倒そうなんて、ずいぶんふざけてるね」
十年前から来たばかりで炎で防いだのかな…よく見えなかったけど…。
しかしまぁ、戦いにおいては雲雀恭弥の戦闘センスはいつの時代もずば抜けている。
運や奇跡などは入る隙間など無いくらいに
彼は強い。
((まだ隠れてよ…ここで気付かれても面倒だし))
((……？…何か視線…？))
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たかさ(*^^*)(プロフ) - とまさん» ありがとうございます！正直久しぶりの更新なので読んでくださる方がいるか不安だったのですが、コメントとても嬉しいです！頑張ります！ (2020年6月28日 18時) (
レス) id: 78054b484b (このIDを非表示/違反報告)
とま - 最新楽しみにしてます!面白いです。頑張ってください！ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
たかさ(*^^*)(プロフ) - アップルパイ♪さん» 申し訳ありません。台本書きにすると文字数制限の関係でかなり厳しいのです。読みにくいのは私の表現力の無さのせいなので努力したいと思います。誰が言った言葉なのかなどの質問は受け付けますのでご理解いただけますと幸いです。 (2018年4月15日 10時) (レス) id: 43dfc0e37e (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ♪(プロフ) - 少し読みにくいので台本書きで書いてもらっても大丈夫ですか？すごく面白いので更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年4月15日 8時) (レス) id: 12d5eb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガーディアン@たかさ | 作成日時：2018年4月11日 17時
