第百二十話。チョイス決着。 ページ31
「あー、負けちゃった……」
モニターには血まみれの入江さんが映っていた。
途中まではボンゴレ有利に事が運んでいたのだが、ツナくんがトリカブトの罠にハマってしまった時から状況が変わった。
山本くんとツナくんの二人でデイジーに攻撃を仕掛ける筈が、山本くん一人での決行となり、時間を稼がせてしまった。
そして獄寺くんは桔梗にやすやすと突破され、入江さんはデイジー撃破まで耐えようと必死に逃げたが……という結果に。
とりあえず、ツナくんが抑えられちゃったのが痛かったかもな。遊撃担当ともいえる機動力のツナくんがどちらの加勢にも行けなかったんだし。
デイジーの標的の炎は消えておらず、入江さんの炎は消滅した。
「勝者は…ミルフィオーレファミリーです!!」
決着を告げるチェルベッロの声がフィールドに響いた。
〜〜〜〜
「ねぇ、ちょっと」
「………はっ！えっ、なに恭弥…」
少しボーッとしてしまっていた。いきなり肩を掴まれたから心臓がバクバクしてるぞ。
勝敗の決まったあの後、僕達は観覧席から出ることを許され、入江さんやツナくん達のいる場所へと向かった。
入江さんの腹には穴が空いており、了平くんの晴れゴテも使って治療を施していた。
……その辺までは覚えてるんだけどなぁ。
「…どこまで話進んだ？」
「…パラレルワールドやら、ボンゴレボックスやらの話まで。君、ここまで集中力無かったっけ」
ボーッとして、話についていけなかった僕は、恭弥に尋ね、恭弥はそれについて教えてくれた。
なんか恥ずかしいな、しっかりしろ僕。
きっとあれだ。病気やらの話を聞いてそういう風に感じてるだけだ。体温計で熱があるってわかった瞬間にしんどくなる、あれ。
…ま、十年後近くに寝たきりって話だし、まだ猶予はあるはず。
……おやぁ？
「なんか、知らない子がこっちに居るんだけど」
ニコニコとした朗らかな女の子がツナくん達と話していた。
「知らない」
ぴしゃりと言い放つ恭弥。……聞いてなかった僕も悪いけどもうちょっと他人に興味持とうよ！
いつの間にか白蘭率いる真六弔花もいるし。
まったく状況が飲み込めない僕の目にふと、眩いばかりの光が飛び込んだ。
慌ててそちらに目を向けると先程の女の子から光が発せられていた。
……いや、正確には。
その女の子の手にはアルコバレーノのおしゃぶりがあった。
それが目がくらむほど、輝いていた。
((状況……状況説明を求む…！))
((うるさいよ))
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たかさ(*^^*)(プロフ) - とまさん» ありがとうございます！正直久しぶりの更新なので読んでくださる方がいるか不安だったのですが、コメントとても嬉しいです！頑張ります！ (2020年6月28日 18時) (
レス) id: 78054b484b (このIDを非表示/違反報告)
とま - 最新楽しみにしてます!面白いです。頑張ってください！ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
たかさ(*^^*)(プロフ) - アップルパイ♪さん» 申し訳ありません。台本書きにすると文字数制限の関係でかなり厳しいのです。読みにくいのは私の表現力の無さのせいなので努力したいと思います。誰が言った言葉なのかなどの質問は受け付けますのでご理解いただけますと幸いです。 (2018年4月15日 10時) (レス) id: 43dfc0e37e (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ♪(プロフ) - 少し読みにくいので台本書きで書いてもらっても大丈夫ですか？すごく面白いので更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年4月15日 8時) (レス) id: 12d5eb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガーディアン@たかさ | 作成日時：2018年4月11日 17時
