第百十六話。チョイススタート。 ページ27
「……おお、ここが観覧席……オフィスみたい」
その後審判として現れたチェルベッロにバトル参加者以外は観覧席に案内された。
……ついでに言うとスクアーロも隠れてたのが見つかってた。待ってる間ディーノさんとお話でもしてたのかな。
そして、三分後にバトル開始というアナウンスがされた。
それまでの間、暇。
「あーあ、戦いたかったなー」
「そんなの僕も一緒だよ」
少し離れた場所で壁にもたれかかっている恭弥が不機嫌そうに呟いた。
「極限に俺もだが、ルールであるならば仕方なかろう」
いつの間にか近くに来ていた了平くんまでも同調してきた。修行したんだもん。誰だってそうか。
適当にだべりながら(恭弥は了平くんがうるさいのか黙ってたけど)待っていると
「三分たちました」
時間を告げるアナウンスが響いた。
「それでは…チョイスバトルスタート!!」
……さぁ、始まりだ。
全員がモニターに目線を移し、画面を注視する。
そして、映ったのはバイクに跨り、滑走するツナくん達の姿だった。
い、いいのか？中学生だぞ？
ハラハラしてしまったが、よく思い返せば恭弥も乗ってた。あれ、日本ってそれでいいんだっけ。
一人悶々としているとどんどん戦況は進んでいく。
入江さんの指揮に従い、ダミーの炎を上げたり、バイクで移動したりしている。
まるで現場の映像が見えているかのようだ。流石はミルフィオーレの指揮官。
置いてあった椅子に座り、モニターを眺めていると、ジャンニーニさんが話しかけてきた。
「いやぁ、それにしてもお元気そうでなによりです」
「えっ、あ、ありがとうございます？」
さっきまで画面を見ていただけに、いきなり話しかけられてびっくりしてしまった。
「私の知る貴方はあまり元気とは言い難い状態でしたから」
「………え？」
思いもよらぬ発言にまたしても驚いてしまう僕。えっ、だってそんな話聞いてないぞ？
「…詳しく、お願いします」
思わず、固くなってしまった表情のまま尋ねる。
そして、ジャンニーニさんが語った内容は衝撃的だった。
「えっとですね、その…昔人体実験のような事をされ、その影響が時間を経て悪影響を及ぼしだしたらしく……治療法が見つかるまでは、ほぼ寝たきりの状態だったのです」
…こんな所にまで僕の人生に関わってくるのか、あいつらは。
僕の心に薄暗い感情が渦巻いていた。
((あっ、でも治療法が見つかってからは出歩いたりしてましたから！))
((…そうですか))
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たかさ(*^^*)(プロフ) - とまさん» ありがとうございます！正直久しぶりの更新なので読んでくださる方がいるか不安だったのですが、コメントとても嬉しいです！頑張ります！ (2020年6月28日 18時) (
レス) id: 78054b484b (このIDを非表示/違反報告)
とま - 最新楽しみにしてます!面白いです。頑張ってください！ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
たかさ(*^^*)(プロフ) - アップルパイ♪さん» 申し訳ありません。台本書きにすると文字数制限の関係でかなり厳しいのです。読みにくいのは私の表現力の無さのせいなので努力したいと思います。誰が言った言葉なのかなどの質問は受け付けますのでご理解いただけますと幸いです。 (2018年4月15日 10時) (レス) id: 43dfc0e37e (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ♪(プロフ) - 少し読みにくいので台本書きで書いてもらっても大丈夫ですか？すごく面白いので更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年4月15日 8時) (レス) id: 12d5eb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガーディアン@たかさ | 作成日時：2018年4月11日 17時
