第百三十一話。愛玩動物。 ページ20
「……ビアンカに免じて許して…ほら可愛い…」
一周まわって屋上に戻ってきた僕達。再び開匣し、鏡からまた狼へと変化させて後ろに隠れる様に恭弥と対峙する。
目をキラキラさせて恭弥を見つめるビアンカ。その瞳に少したじろぐ彼。動物好きはもう周知の事実だからね。存分に頼らせてもらおう。
「…その動物に頼ってないで出てきなよ」
「じゃあそのトンファーをおろしてくれたらいいよ」
ずるいと言いたげにこちらを睨む恭弥に即答で返す僕。ディーノさんは頬をかいて困った様に笑ってるけど困ってるのは僕だ。
数秒間、お互いに動けずにいると恭弥が思い出した様にポケットから匣を取り出す。
……しまった、気づいてしまったか。
「君がその動物に頼るなら僕も使えばいい話だったね」
そう言い放ち、匣に炎を注入し、中からハリネズミが飛び出す。Ver.ボンゴレのアーマー着脱式のハリネズミ。
「……わぁお、ロールちゃん…相変わらず可愛いけど…持ち主が凶悪すぎるよね」
「ロールへの褒め言葉は受け取っとくけど後半の内容は許さないよ」
「…仲良しだなぁお前ら」
僕達の会話に場違いな言葉を口にするディーノさん。どこをみて仲良しだと思ったのか。
まぁ、そんなこんなで三人入り交じる形で修行は進み、ボンゴレ匣の使い方、戦い方はかなり慣れた。
日が暮れる頃には全員疲れてしまっていて、正直。
なんて戦闘漬けの毎日。僕は戦闘狂じゃないぞ。
そんな不満だらけの僕に対し、恭弥は充実した日々だとでも思ってるのだろうか。若干機嫌が良さそうだった。
「……うぉぉ…ビアンカ……癒して……」
そばにおとなしく座っているビアンカに抱きつく僕。目を瞑り黙って抱きつかれているビアンカ。いい子だ…。
そんな僕はふと、気づく。
「……あ、そういえば。恭弥」
「…なに」
少し間が空き、返事が帰ってくる。
言ってなかった。せっかく分かったのに。一番伝えたかった人に。
「…僕さ、イタリア行ったでしょ。両親に会ってさ。うん。いい人達だったよ。」
「…うん」
ビアンカに抱きつくのをやめ、恭弥に向き直る。
「僕に、名前をくれた。」
「…僕の名前はレナータ·ルナ·フィルマメント。なんだって」
少し反応を探るように恭弥を見る僕。
彼は僕の心配を打ち壊すように笑って。
「いい名前だね。レナータ」
僕の名前を呼んでくれた。
((…恥ずかしいな意外と))
((いくらでも呼ぶからねレナータ))
((うぐぉぉ…))
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たかさ(*^^*)(プロフ) - とまさん» ありがとうございます！正直久しぶりの更新なので読んでくださる方がいるか不安だったのですが、コメントとても嬉しいです！頑張ります！ (2020年6月28日 18時) (
レス) id: 78054b484b (このIDを非表示/違反報告)
とま - 最新楽しみにしてます!面白いです。頑張ってください！ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
たかさ(*^^*)(プロフ) - アップルパイ♪さん» 申し訳ありません。台本書きにすると文字数制限の関係でかなり厳しいのです。読みにくいのは私の表現力の無さのせいなので努力したいと思います。誰が言った言葉なのかなどの質問は受け付けますのでご理解いただけますと幸いです。 (2018年4月15日 10時) (レス) id: 43dfc0e37e (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ♪(プロフ) - 少し読みにくいので台本書きで書いてもらっても大丈夫ですか？すごく面白いので更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年4月15日 8時) (レス) id: 12d5eb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガーディアン@たかさ | 作成日時：2018年4月11日 17時
