第百二十八話。匣の中身。 ページ17
「……ほー…ふーん………へー…」
「…あのなぁ、ちゃんと聞いてるか？」
ディーノさんからこの時代の詳しいことを説明して貰っている時に適当な相槌を打っていたら彼は呆れたように笑った。
「いやいや、ちゃんと聞いてますって。それに恭弥に比べたらしっかり聞いてるでしょう？」
アハハと笑い、弁解しながら僕は恭弥の方を見る。それに釣られてディーノさんもそちらを向く。
恭弥は僕達が座ってるところから少し離れた所でこちらに背を向けた状態で寝転がっていた。本当に戦闘と並中以外そこまで興味が無いのだと思い知らされる。
そんなディーノさんの説明などまるで聞いていない彼にディーノさんはため息をこぼす。
「…まぁ、恭弥に比べたら聞いてくれてるけどよ。恭弥は昔っからそうだからな…後で鍛えながら叩き込むさ。」
「おお、流石十年後のディーノさん。恭弥の扱い慣れてますね」
そう感心したように笑いかける僕に嬉しそうに歯を見せ笑うディーノさん。
「そりゃあな！伊達に十年分歳はとってないぜ」
「ふふ、そうですね。………で、これがボンゴレ匣、だと」
笑顔は変わらずのディーノさんに私は手に持っていた匣を見せながら聞く。
「おう、まぁさっき説明した通りだ。とりあえず…開匣してみるか？」
そう言われる。……ふむ、大空程では無いにしても注意は必要だろうし、気を付けて開けなければ。
そんな覚悟を決めて指にボンゴレリングをはめ、炎を灯し、匣に注ぎ込む。
ドウッ！
月のボンゴレ匣が開かれ、その中身が現れる。
「………えっ」
その中身に僕は絶句する。生物だと聞いていたのに違うものだったから。
「……鏡…？」
からんとその場に落ちるそれを見て混乱した声を漏らす。
持ち手のある白い飾り付きのおしゃれな鏡。えっ生物ではないの？困るんだけど？
「……こりゃあ驚いたな。失敗か？……いや、そんな話は聞いてないが…」
ディーノさんも驚いてるようで何故これが出てきたか分からないようだ。
…十年後の僕。どういう事だ。
((………えぇ…))
((おっかしいな…その中身見たことあるがこんなんじゃなかったぜ…？))
((……えぇぇ……))
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たかさ(*^^*)(プロフ) - とまさん» ありがとうございます！正直久しぶりの更新なので読んでくださる方がいるか不安だったのですが、コメントとても嬉しいです！頑張ります！ (2020年6月28日 18時) (
レス) id: 78054b484b (このIDを非表示/違反報告)
とま - 最新楽しみにしてます!面白いです。頑張ってください！ (2020年6月28日 17時) (レス) id: 99861cccf4 (このIDを非表示/違反報告)
たかさ(*^^*)(プロフ) - アップルパイ♪さん» 申し訳ありません。台本書きにすると文字数制限の関係でかなり厳しいのです。読みにくいのは私の表現力の無さのせいなので努力したいと思います。誰が言った言葉なのかなどの質問は受け付けますのでご理解いただけますと幸いです。 (2018年4月15日 10時) (レス) id: 43dfc0e37e (このIDを非表示/違反報告)
アップルパイ♪(プロフ) - 少し読みにくいので台本書きで書いてもらっても大丈夫ですか？すごく面白いので更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2018年4月15日 8時) (レス) id: 12d5eb2c7d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ガーディアン@たかさ | 作成日時：2018年4月11日 17時
